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小型ベアボーンPCにおけるゲーミング性能の限界をぶちやぶれ!

ビデオカードが入るNUC 9 Extremeを検証!RTX 3070の外付け魔改造も試す

2020年10月29日 22時00分更新

【魔改造】ライザーケーブルでビデオカードを外付け利用してみた

 さて、ここまでは基本的な仕様や性能を検証してきたわけだが、ここからは目線を変えて、本機の“可能性”について模索してみることにする。ASUS製のライザーケーブル「ROG Strix Riser Cable」と長尾製作所のビデオカード展示台、原稿執筆時点では未発売のASUS製GeForce RTX 3070搭載ビデオカード「TUF-RTX3070-O8G-GAMING」を用意し、NUC9i9QNXの外付けGPU化に挑戦してみた。かなりニッチな使い方ではあるが、この方法であれば本体内に収まらないより高性能なビデオカードが使えるので、NUC9i9QNXのゲーミング性能を飛躍的に伸ばせるはずだ。

ASUSのGeForce RTX 3070搭載ビデオカード「TUF-RTX3070-O8G-GAMING」をライザーケーブルでNUC9i9QNXと接続。TUF-RTX3070-O8G-GAMINGのカード長はは301mmとNUC9i9QNXを大きくはみ出すサイズで、見た目はなかなかに味わい深いものになった。なお、PCI Express 3.0×16接続となるが、PCI Express 4.0×16接続時と遜色ない性能を発揮できる

「GPU-Z」で取得したTUF-RTX3070-O8G-GAMINGの情報

一応、ライザーケーブル接続における性能減衰がないかを調べるため、DUAL-RTX2070-O8G-MINIで接続した場合のスコアーも計測し、PCI Express×16スロット直結時と比べてみた。余談だが、ビデオカードをケース外に出すことでベンチマーク中のピークGPU温度は2度ほど下がっていた

 パフォーマンス計測に使用したのは、先ほどと同じく「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」。DUAL-RTX2070-O8G-MINIをケースに内蔵して使った場合、ライザーケーブルでケース外に出した場合、TUF-RTX3070-O8G-GAMINGをライザーケーブルで外付けした場合(そもそもケース内には搭載不可)の3パターンで比較する。なお、TUF-RTX3070-O8G-GAMING計測時のみ、ドライバーをテストドライバーである「456.96」にアップデートしている。

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」のスコアー

 結果はご覧のとおりで、同じGPUを使った場合、ライザーケーブルありとなしではほぼスコアーが変わらない。そして、TUF-RTX3070-O8G-GAMINGはDUAL-RTX2070-O8G-MINIと比較すると、フルHDで約10%、WQHDで約20%、4Kで約40%と、解像度が高まるほどに大きなスコアー差をつけているのが印象的だ。NUC9i9QNXでどうしても4Kゲーミングを志向する場合、GeForce RTX 3070やRTX 3080を外付けで利用して、無理やり性能を引き出すのもアリだろう。

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