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サントリーなどフェイスシールド開発、その裏に世界最高峰のスパコンが活躍?

2020年10月22日 09時00分更新

飲食店で効果的なフェイスプレートの形状は"おわん型"

 そうした取り組みのなかで、理研では、飲食店を想定した4人掛けテーブルに着席し、1分程度会話をした場合に、どのような形状のマウスカバーをすることが有効であるのかを検証。「口元のみをカバー」、「口元と鼻をカバー」、「顎から鼻までをカバー」、「顎から鼻までおわん型でカバー」の4種類の形状のなかで、感染リスク対策として最も効果があったのが「おわん型」であることがわかったという。

マウスガードの形状別検証

 理化学研究所 計算科学研究センター複雑現象統一的解法研究チームリーダー/神戸大学 システム情報学研究科教授の坪倉誠氏によると、「口元のみをカバーする形状の場合、約30%の飛沫がマウスガードに付着し、約70%が空気中に放出され、周りへの感染リスクが高い。だが、顎から鼻までおわん型でカバーする形状では、約70%の飛沫がマウスガードに付着し、空気中には約30%しか放出されなかった」という。

 「顎から鼻までおわん型でカバーする形状では、大きな飛沫が抑えられるのに加えて、小さな飛沫が漏れ出る量が抑えられる。また、横を向いて隣の席の人に話をしても、直接飛沫がかかることがなく、飛沫到達数が少なくなる。エアロゾルも、おわん型が一番少ない」とした。

マウスガードの効果検証

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