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名刺のSansanがイベントに参入する意味は? 寺田社長のことばから

2020年10月15日 09時00分更新

今回のひとこと

「出会いの証である名刺にこだわってきたSansanだからこそ実現できる新たな事業がイベントテック。Sansan、Eightに続く、新たな柱に成長させ、引き続き、出会いからイノベーションを生み出したい」

(Sansanの寺⽥親弘社長兼CEO)

コロナ禍で注目を浴びつつあるイベント向けツール

 クラウド名刺管理サービス「Sansan」および個人向け名刺アプリ「Eight」を提供するSansanが、イベントテックと呼ばれる新たな事業領域に参入する。

 イベントテックは、日本ではまだ馴染みがない言葉だが、全世界5000億円の市場規模があるとされ、新型コロナウイルスの感染拡大によって、オンラインイベントが急増。市場拡大が加速している。

 イベントマーケティングソフトウェアやイベント管理ソフトウェア、モバイルイベントアプリなどで構成されるイベントを主催する際に活⽤するデジタルツール群のことを指し、オンラインイベントの開催時に利用するツールだけでなく、リアルのイベントで利用するデジタルツールも対象になる。

 海外では多くの企業が参入している分野だが、日本では、市場が確立されておらず、空白地帯だ。

 Sansanの橋本宗之取締役兼CFOは、「日本では、対面でのコミュニケーションや懇親会を重視するなど、ローカル性の強い文化があることや、日本におけるDXの遅れが理由となっており、海外企業にとって、イベントテック市場への参入障壁が高い」と指摘しながら、「裏を返せば、日本の企業は、イベントテックの恩恵を受けていないともいえる」とする。

 そして、「イベントの開催前、開催中、開催後において、運営の効率化、参加者の満足度の向上、効果の最大化を実現するために、テクノロジーを用いてイベント運営に関わる課題を解決するソリューションが提供でしたい」と語る。

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