週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「裏牛丼」を期間限定で販売中

吉野家、今だけ「アボカドチーズ牛丼」禁じ手のようでドキドキしていただく

2020年09月17日 20時15分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

吉野家のアボチー牛丼。期間限定です。

 吉野家に初めてひとりで入ったのはいつだったでしょうか。スーツを着た男性らがカウンターに肩を並べていて、いかにも“硬派”な食事処というイメージが当初からありました。同じく牛丼チェーン(正しく言うと牛めし)の松屋だと定食メニューや牛以外の丼ものも頼みがちだけど、吉野家に来たならばやっぱり「牛丼」。明治時代に創業して牛丼の歴史を作ってきただけに、そこにかけるプライドは並々ならぬものと受け取っています。

 そんな吉野家から、ちょっと意外なアレンジメニュー「裏牛丼」が登場しています。

 従業員を対象に実施したという「まかない調査」をヒントに開発した、ありそうでなかった牛丼アレンジ4種。「肉だく胡麻ドレ牛丼」「おしんこ月見つゆぬき牛丼」「ネバとろ牛丼」「アボチー牛丼」を9月8日11時からスタート。10月4日までの期間限定です。

 ドレッシングをかけた「胡麻ドレ」、社長がお気に入りという「おしんこ月見」、納豆やネバネバ食材をのせた「ネバとろ」の3つは、吉野家ツウの方が実践していそうと想像できましたが、とりわけ「アボチー牛丼」は異色。チーズトッピングに、さらにカットしたアボカドをプラス。彩りきれいで、サラダ牛丼のようではないですか。いかにも女性向きのよう。

「アボチー牛丼」598円(税別)。テイクアウトもできます。
「海老アボカドサラダ」のアボカドと、トッピングチーズでアレンジしたのが原型のようですよ。

 硬派なイメージがある吉野家で、アボカドのせってアリなのかな? 禁じ手みたいだとドキドキしながらも、吉野家らしからぬ意外性に惹かれてテイクアウトで購入。

 アボカドはクリーミーでフレッシュ、チーズはまろやかで、結果、吉野家の牛丼がずいぶんカドのとれた味わいになりました。

上品なオシャレ吉野家に!

 吉野家の牛丼って食べた瞬間にツユの濃い味で「あー、もう、ご飯にしみて激ウマ。口の中でえんえんと味わっていたい」と魂がギュッと掴まれるのですが、アボチーの場合、アボカドとチーズの風味が牛丼の個性より先に立ちます。

 穏やかに、穏やかに入っていって、牛肉の旨みと重なり、最後にツユのあとを引く味わい。

 チーズが入っているのでコッテリになるかと思いきや、上品に、エレガンスにおさまります。

そっか、吉野家の牛丼のおつゆは、隠し味にワインを使用しているから相性がいいはず。

 あらまあ! 吉野家の牛丼がガラッと印象をかえました!

 最初の一口の勢いこそ失速するのですが、アボカドのみずみずしさや野菜感がプラスされ、さらにチーズのコクもあって、牛丼ならではのそそる味を残しつつも、最後まで飽きが来ません。そう、キレイめにまとまるんです。考えてみると、吉野家の牛丼は隠し味にワインを使用しているので、洋風の食材とも相性がいいアボカドや、それとチーズとも合うのは当然。

 牛肉、アボカド、チーズ、ワイン。そう考えると、口の中でバルが展開されているようで、お酒好きとしては心躍ります。オシャレ牛丼ってこういうことでしょうか?

 ただ、ガツンと濃い牛丼を食べたい気持ちでいると、やっぱりちょっと物足りなさも。個人的には「アボチー牛丼」に、上から「醤油」をかけて「七味」を振りかけたところ、味の濃さが戻ってきて大満足でした。

醤油をかけて七味を振ると、良い感じに!
やっぱり吉野家の牛丼はガツンとしているのがいいなあ。

 アボチー牛丼。吉野家の牛丼とアボカドの意外な相性の良さの発見がありつつも、やはり賛否が分かれそうな一手。メニューとして出ているのは今だけなので、興味ある人はこの機会に試してみてください。

■関連サイト

ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事