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ソニー創業のエレクトロニクス、事業のコアは技術であり、技術の開発にフォーカス

2020年09月10日 13時30分更新

リアリティ、リアルタイム、リモート

 ソニーの吉田社長兼CEOからは、「事業の探索」という言葉が示されているという。

 「中長期的な考え方は、安定的利益を確保しながら利益を伴った緩やかな成長を目指すこと。それに向けて、安定して、成長できる『仕込み』をすることが課題である」と、石塚社長兼CEOは語る。

 ソニーは、エレクトロニクス事業において、「リアリティ」「リアルタイム」「リモート」の3つのテクノロジーで展開するという。

石塚 「ソニーのエレクトロニクス事業は、クリエイターとユーザーを感動でつなぐ役割を担い、音、映像、通信の技術によって、リアリティやリアルタイムを極めた商品、サービスを展開してきた。これに加えて、人と人、人とモノを遠隔でつなぐリモートの価値が、いま求められている。3つのRのテクノロジーで、様々なチャレンジを行っていく」

 たとえば、リモートを加えた新たな取り組みとして、映像制作の事例を示す。

 ここでは、大型ディスプレーに、実写やCGの背景を映し出し、本物のセットやロケ地と変わらない映像制作が行える環境を実現したという。このテクノロジーは、将来は、リモート音楽ライブにも展開できるという。

 また、デジカメにおいては、2020年6月に発売した「VLOGCAM ZV-1」の例をあげる。Vlogを撮影するために特化したカメラとして開発された同商品は、スマホの撮影では満足できないユーチューバーなどのニーズを捉え、オンライン向けビデオを作成することに最適化している。当初予想を上回る実績になっているという。

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