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拡張スロットと補助電源コネクターそれぞれの供給電力を測定

ビデオカードの消費電力を正確に計測するNVIDIAの純正キット「PCAT」と「FrameView」を解説

2020年09月09日 19時30分更新

実はGeForceならPCATは必要なかった!

 ここまでの検証でPCATは実に正確にビデオカードの消費電力を計測できることがわかったが、このツールは一般に提供される予定はない。この手のツールは大勢のユーザーが使って答え合わせすることで、データの信頼度を上げることができるので、一部のレビュアーにしか手に入らないPCATはツールとしてはあまり好ましくないことは確かだ。

 しかし、結論から言ってしまえば、PCATを使わなくてもGeForce系の消費電力はかなり近い値を把握できる。その理由は、NVIDIAがPCATに先立ちGeForce用ドライバーに詳細な電力データ獲得用のAPIを実装しているためだ。お馴染みの「GPU-Z」や「HWiNFO」がこのAPIに対応しているので、誰でも調べられる。

GPU-Zの「Sensors」タブを開くと、補助電源ケーブルの系統ごとに電圧や電力のデータが出るほか、カード全体の消費電力が「Board Power Draw」として表示される

HWiNFOはGPU-Z以上のデータが取得できる。GeForceカード全体の消費電力は「GPU Power」を見ればいいようだ

FurMarkをGeForce RTX 2080 FEの定格とPower Limit「124%」設定時で回した時の消費電力をHWiNFOで追跡してみた。完全に同じ値にはならないが、PCATのデータにかなり近いものが得られていることがわかる。グラフの上下が少ないのは、こちらのほうがサンプリング間隔が長い(1秒)ためだ

 ただし、Radeon環境ではドライバー側に(今のところ)APIが存在しないため、GPU-ZやHWiNFOを使ってもカード全体の消費電力を知ることはできない。一応、Radeon搭載カードの消費電力らしき項目は出るが、NVIDIAによればその値はカード全体とチップ単体の消費電力の“間”の値になるとのことだ。Radeonや今後登場するであろうIntel製GPUを搭載したビデオカードの正確な消費電力を計測したい場合は、PCATを使う必要がある。

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