HighPoint製RAIDソリューションとSamsung製NVMe SSDのコンビで挑戦
200万円近い構成のMac Proでリード14GB/sの超速SSD RAIDを構築してみた
2020年09月02日 18時00分更新
RAIDを組むNVMe SSDは「970 EVO Plus」と「983 DCT」
そして、これらのRAIDカード/ソリューションに組み込むSSDはSamsung製のSSDをチョイス。SSD7101A-1とSSD7103は普通のM.2 SSDが組み込めるので入手性の高いNVMe M.2 SSD「970 EVO Plus」を4基組み込んだ。SSD6540はU.2専用なので、特別にデータセンター用SSDである「983 DCT」を4基お借りして組み込んだ。
![](https://ascii.jp/img/2020/08/28/3086830/l/81f72204615153b1.jpg)
SSD7101A-1とSSD7103に組み込むのはSamsung製NVMe M.2 SSD「970 EVO Plus」の2TBモデル。実売価格は4万8500円前後。これを4基使ってRAID 0で運用してみたい
970 EVO Plusの2TBモデルと983 DCTの960GBモデルのスペックをおさらいし、4台RAID 0時運用時の目標速度を考えてみよう。
今回検証に使った970 EVO Plusと983 DCTの主要スペック | |||
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製品名 | 970 EVO Plus | 983 DCT | |
容量 | 2TB | 960GB | |
フォームファクター | M.2(Type 2280) | 2.5インチ、U.2 | |
インターフェース | PCIe Gen 3.0×4、NVMe 1.3 | PCIe Gen 3.0×4、NVMe 1.2b | |
シーケンシャルリード | 3500MB/s | 3300MB/s | |
シーケンシャルライト | 3300MB/s | 1300MB/s | |
4KBランダムリード(QD1) | 19000IOPS | - | |
4KBランダムライト(QD1) | 62000IOPS | - | |
4KBランダムリード(QD32) | 620000IOPS | 440000IOPS | |
4KBランダムライト(QD32) | 560000IOPS | 46000IOPS |
970 EVO Plus(2TBモデル)のリード・ライト速度は3500MB/s・3300MB/sなので、単純に4倍にすると4台RAID 0時の目標速度は14GB/s・13.2GB/s。同じように、983 DCT(960GBモデル)のリード・ライト速度は3300MB/s・1300MB/sを4倍すると13.2GB/s・5.2GB/sが4台RAID 0時の目標速度になる。
なお、970 EVO Plusと983 DCTのランダムライト性能は一見前者のほうが優秀に見えるが、これはFOB基準(SSD出荷直後)の数値で、後者はSustain性能基準の数値と測定条件が異なる。ゆえに、一概に970 EVO Plusのほうが高速というわけではないことを付け加えておこう。
Mac ProでRAIDカードを使う時のお約束
早速Mac Pro(2019)にSSD7101A-1などを組み込んでテスト……といきたいところだが、その前にやっておくべきことが2点ある。セキュアブートの無効化と、ドライバーと設定用WebGUIのインストールだ。特に前者は事前にやっておかないと、ハードを組み込んでも認識されないという事態が待っているので注意しよう。
セキュアブートを無効化するには起動時(Appleロゴ表示と同時)にCommand+Rキーでリカバリー用OSを起動し、「起動ユーティリティー」を選択すればよい。
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