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HighPoint製RAIDソリューションとSamsung製NVMe SSDのコンビで挑戦

200万円近い構成のMac Proでリード14GB/sの超速SSD RAIDを構築してみた

2020年09月02日 18時00分更新

RAIDカードをMac Pro(2019)に組み込む

 言うまでもないが今回お借りしたRAIDソリューションはすべてPCI Express×16の帯域を使用する拡張カードで実現する。つまり、Mac Pro(2019)の内部にアクセスする必要がある。Mac Pro(2019)に拡張カードを組み込むこと自体はそれほど難しくない。外装カバーは上に引き抜けば良いだけだし、カードのロック機構を外せばすぐに取り付けられる。もちろん、SSDは事前にカードやエンクロージャーに組み込んでおこう。

SSD7101A-1のカバーを外した状態。内部にはPLX製のPCI Expressスイッチチップと、PCI Express接続のM.2スロットが4本、冷却ファンというシンプルな構成。カバーは金属製で超大型のサーマルパッド付きだ

SSD7103もNVMe M.2 SSDを最大4本搭載できる設計だが、SSD7101A-1と比べて基板上のコントローラがひとつ多い。この差異によってSSD7103のRAIDアレイからOSのブートが可能になっている

SSD7101A-1(写真上)とSSD7103(写真下)の外装カバーは見分けがつかないほど似ているが、裏面はパーツ配置が異なるので見分けやすい

Mac Pro(2019)の内部には、外側カバーをスポッと抜けば簡単にアクセスできる。高価なPCだけあって内部ケーブルなんて1本も見えない。これぞ機能美と言うべきか

今回レンタルしたMac Pro(2019)にはRadeon Pro Vega II MPXモジュール(つまり、ビデオカード)が2基入っていたので、PCI Express×16接続が必要なRAIDカードを接続できるのは、図中一番下のスロットのみだ(上2本は×8接続となる)。ちなみに、最上部に挿してあるのはUSBのインターフェースカード

SSD7101A-1またはSSD7103を装着するとこんな感じになる

SSD7101A-1とSSD7103は外部接続用のコネクターを持たない

SSD6540のRAIDカードをMac Pro(2019)に組み込んだ状態。このカードは冷却ファンがないので、SSD7101A-1などに比べると動作音は静かだ。ちなみに、Mac Pro(2019)自体の動作音も非常に静かだった

SSD6540のRAIDカードとエンクロージャーは4基のSFF-8644コネクターで接続する。コネクターあたりPCI Expressの4レーンぶんの信号伝送を受け持つので、4基で合計16レーンぶんの帯域が確保できる

SSD6540のRAIDカードとエンクロージャーは、SFF-8644が2つ合体したMiniSAS HDケーブルを2本使って接続する

SSD6540のドライブベイに2.5インチのU.2 SSD「983 DCT」を組み込んだ状態

RAIDカードをMac Pro(2019)の「拡張スロットユーティリティ」で見ると、確かに×16で接続されていることが確認できた。MPXモジュールが1枚なら、3番スロットにも装着できる

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