IPSに240Hz、G-Sync対応と小さくても全部入り!充実機能でゲーミングディスプレイの決定打
24型でゲームに勝利するためのフルスペックモニターを求めるならOPTIX MAG251RXは希少な選択肢
MSIのOPTIX MAG251RXは24.5型でPCディスプレイの標準的なサイズ。解像度も1920×1080ドットでこちらも標準だ。一方、スペックはとことんゲーミング用途。高速なリフレッシュレートにNVIDIA G-Sync Compatible対応、さらにはゲームプレイをより快適に導く各種の機能を搭載している。これを導入すればeスポーツで大きなアドバンテージが得られる、そんな製品だ。実売価格は6万6500円前後。
もちろんゲーマーが第一のオススメになることは間違いないが、デザインや機能をじっくり試していくと平日のビジネス、深夜や休日のゲームとどちらも1台でカバーできるマルチなディスプレイであるという印象もある。
OPTIX MAG251RXは24.5型のフルHD対応、そして240Hzの高速なリフレッシュレートを特徴とするゲーミングディスプレイ。24.5型というのは24型モデルよりもわずかに大画面だが現在のトレンドである狭額縁パネルを採用することによって従来の24型と同じかやや小さいくらいに収まっている。そしてフルHD(1920×1080ドット)の解像度もごく一般的だろう。そしてデザインも比較的シンプルだ。
パネル駆動方式はIPSを採用している。IPSと言えば視野角が広く発色がよいという点で、TNやVAといったほかの方式に勝る。また、OPTIX MAG251RXはDisplayHDR 400(最大輝度400cd/m^2)に対応しており、より広いダイナミックレンジで暗いシーンの黒つぶれ、明るいシーンの白トビを抑え、ゲーム内における周囲の状況を把握しやすい。
一方、IPS方式で一般的に弱点とされるのが応答速度。TNやそれに次ぐVAに対してIPSは遅いとされるが、オーバードライブなどの手法もあり最近は高速だ。OPTIX MAG251RXもMPRTで1msというスペックを実現しており気になる残像感はなかった。そしてアンチフリッカー機能なども対応している。
240Hz、NVIDIA G-Sync Compatibleに対応。快適な映像体験を求めるならここがポイント
ゲーミングディスプレイとしての機能はまず240Hzという高速なリフレッシュレートだ。リフレッシュレートは、1秒間に画面の書き換えを行なう回数と思えばよい。一般的なディスプレイでは60Hz。1秒間に60回の書き換えを行なっている。たとえば古いPCと4Kなどの高解像度ディスプレイとの組み合わせにおいて、まれに30Hzしか出力できないようなことがある。普段60Hz表示に慣れていると、30Hz表示ではマウスカーソルすらスムーズに動かない違和感を覚えるはずだ。本製品はその逆。より高いリフレッシュレートに対応している。
リフレッシュレートが高ければそれだけ映像がスムーズになる。ただしそれだけではない。FPSタイトルのように動きが激しいゲームにおいては、ライバルよりも1フレームでも早く行動を察知し、次の行動に移ることが勝敗を分ける。たとえば弾丸が飛んでくるシーンをスローモーション撮影して確認すると、60Hz駆動ではそのフレームと次のフレームで弾丸が数ドット間を空けて移動するようなイメージだ。これが120Hzならその間隔が小さくなり、240Hzなら1ドットずつ迫ってくるような映像になる。プロゲーマーはこうした瞬間に反応しているわけだ。
また、NVIDIA G-Sync Compatibleに対応しているところもゲーマーにとってより快適に楽しめるスペックと言える。NVIDIA G-Sync Compatibleは、GPUが描き出すフレームレートに合わせてディスプレイ側のリフレッシュレートを可変させるといった機能だ。たとえばGPU側からの1フレーム送出とディスプレイ側のリフレッシュタイミングで同期がとれていない場合、画面の途中で次のフレームが挿し込まれてしまうようなことがある。テアリングと呼ばれる現象だ。NVIDIA G-Sync Compatibleではディスプレイ側のリフレッシュタイミングをGPUが送出するフレームを同期する。GPUが送出するフレームに合わせるため、一定以上のフレームレートが出ていれば破綻のない映像でゲームがプレイできる。
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