アップルが秋に正式リリースを予定すApple Watch向けの最新OSである「watchOS 7」のパブリックベータ版を公開した。有効なApple IDと対応するApple Watchを所有するユーザーなら、Apple Beta Software Programの規約に同意・登録して無料で試せる。
Apple Watchは今年4月に発売5周年を迎えたが、パブリックベータ版が提供される機会はこれが初めてだ。新watchOSのファーストインプレッションを報告しよう。
※本記事は取材に基づく特別な許可を得た上で掲載しています。
動作環境はApple Watch Series 3以降
watchOS 7のパブリックベータ版を試用するためには、Apple Watch Series 3以降のウォッチのほかに、7月に公開されたiOS 14のパブリックベータ版をインストールしたiPhone 6s以降の端末が必要だ。
アップルがApple Beta Software Programをオープンな形で実施する目的は、多くのユーザーにOSのソフトウェアを手元で試してもらい、正式リリースの前に品質向上を図るためだ。プログラムの参加者は問題を見つけたらソフトウェアを介してアップルにフィードバックできる。
パブリックベータ版はいわば試運転中のソフトウェアなので、大小規模のエラーやバグが含まれていたり、正式版のように正しくスムーズに動作しない可能性もある。そのため、もしパブリックベータ版を試用する場合はあらかじめApple WatchとiPhoneのバックアップを取って、万一のトラブルが発生した場合にリカバリできる体制を備えておこう。
またそれぞれのデバイスについて、最新版OSに対応する機種の範囲内で、現在メインとして使っていない端末が手元にあればそちらにパブリックベータ版をインストールして使う方が安全だ。
筆者は今回Apple Watch Series 5とiPhone Xを用意して、それぞれに最新のOSのパブリックベータ版を入れて試すことにした。今回はwatchOS 7の主要な新機能をピックアップして、ファーストインプレッションをレポートする形としたい。
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