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数多の”謎”が想像を掻き立てる、ファンタジーRPG「巨神と誓女 R」先行プレイレポート

2020年07月21日 20時25分更新

特殊演出のリンクコマンド「想い出す」
誓女たちの過去が垣間見える

たまにしか使えない「想い出す」は、敵に大ダメージを与えるとともに誓女の過去が垣間見える

 「想い出す」もリンクコマンドの中にある項目だが、たまにしかアクティブにならず、常用することはできない。狙って準備していても4~5回のバトルで1回発生するかどうかな低確率だった。また、どの誓女で発動するかはランダムだ。

 「想い出す」の発動時には、誓女が持つ特別なグリフが発生し、叫びと共に特殊モーションで大ダメージを与える。記憶がフラッシュバックするような演出が入るので、もしかしたら誓女の過去に関係するイラストが見えたりするかもしれない。

「想い出す」の特殊演出

スキル名が「白馬の王子様」なのは純情な夢見る乙女っぽいが、この娘の種族がサキュバスなのはちょっと複雑な心境だ

戦闘が終わったときに極稀に誓女が記憶を想い出すようだ

「ヒストリーブック」は、なにも思い出してない初期の状態では右ページは空白のままだ

思い出した記憶が右ページに記録される

 

 誓女たちには「ヒストリーブック」というものがあり、記憶を想い出すと右ページに埋まっていく。全てを思い出してコンプリートすると、特別なイラストが見られるようになり、誓女の過去が垣間見えてくる。左上には「名乗った名前」が表記されているが、その下に違う名前が書かれていて、コンプすると本当の名前が判明するみたいだ。

ヒストリーブックは巨神も用意されている。バトル中に聞いた謳が記録され、物語ができていく

「騎士の巨神」のヒストリーブック。「巨神の謳」から彼の過去が明かされていく

 巨神たちはバトル中、「巨神の謳」と呼ばれるセリフを発することがある。バトル中に聞いたセリフの断片から物語が形作られ、巨神たちの過去が判明する。いくつかの巨神のヒストリーブックを見たが、どれもなにかしらの恨みに近いものを持っているようで、「だから巨神になっているのか」となんとなく感じてしまう内容だった。

 ヒストリーブックの巨神編はいくつかの章に分かれていて、かなり読み応えのある内容。巨神になった背景がはっきりとは描かれていないが、なとなく想像して楽しめるものになっている。バトルを繰り返して育成する理由はちゃんとあり、ヒストリーブックを読み進めていくのが楽しく感じられる。

 ヒストリーブックを読むには巨神の謳を集める必要があるが、倒す巨神のレベルは低くても謳を聞けるので、育成にそこまで注力する必要はない。新しい巨神と戦うためにはレベル20の巨神を倒す必要があるため、まったく育成しなくてもいいかといえばそんなことはないのだが、先に進むための育成ハードルがあまり高くない点は評価したい。今回の先行プレイでは時間が短く、6面にたどり着いたところまでだったが、もう少し育成できたらレベル20でのクリアが可能になりそうな予感があった。

 ヒストリーブックを見ることで誓女や巨神の背景がなんとなく見えてくる中、全てのキャラを見たわけではないが、悲しみや苦しみ、未練を残してるようなキャラが多くいるように感じた。もしかして、ちょっと視点が違うだけで巨神も誓女も同じなのかもしれないと思ったり、思わなかったり。

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