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老舗BTOメーカー「STORM」の工場に潜入! Crucial正規代理店の高品質PCのこだわりを聞いた

2020年07月22日 19時30分更新

品質管理は万全
ビルダーの手際の良さが光る

組み立ての様子

 ここでは基本的に1人のビルダーが1台のPCを最初から最後まで組み上げるという体制になっている。

 画一化された製品の大規模な工場であれば、複数人のチーム体制で生産ラインを作り、それぞれが担当する工程のみをこなすといった場合もあるが、BTO PCの注文は、製品1つ1つのスペックがユーザーによって異なる。カスタマイズによって製品を組み立てる工程も変わってくるので、製品スペックの構成を頭にいれたビルダーが一貫してPCを組んだ方が、手順の取違いなどが起こりづらくなるだろう。

 ただそうなると、工場の効率はビルダーの技量によって大きく左右されそうだが、無駄なくサクサクと作業を進めていく様子は熟達したスキルが感じられる。

PC組み立ての経験値が出やすい配線も、迷いなくきれいにまとめていく手際の良さ

BTOはユーザーごとにパーツ構成が違うので、こうした指示書に従ってパーツをピックアップする。パーツの間違いがないように、複数回のチェックをつけながら厳重に管理している

 比較的少人数での生産体制ではあるが、その品質管理体制にも余念がない。組み上げたPCの動作検証はもちろんだが、メモリーなど、一部のパーツにおいてはあらかじめ動作検証するスペースが設けられており、2段階の検証を行なっている。

 組み立て後の検証では、ベンチマークソフトを使って製品の性能もチェック。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」など実際のゲームのベンチマークで検証しているあたり、ゲーマーにも身近な検証環境だが、不自然なスコアが出ればどこか不具合があるかもしれないとすぐに判断できる。

組み上げたPCはその場で動作検証を行なう

筆者の見た中では、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」などのゲームベンチを使って動作検証していた

メモリーなどのパーツについては、組み込む前にも動作検証を行ない、パーツの品質を万全に保っている

 こうしてチェックが済んだPCは、この場で梱包されて出荷される。ビデオカードなどの自重でスロットに負荷がかからないように、マザーボードの表面が上向きになるよう、PCを梱包する向きも決まっているなど、輸送時の配慮も万全。

 ちなみに、STORMの出荷用段ボールのロゴは、7月になってリニューアルしたばかりとのこと。「MADE IN IBARAKI」の文字はなかなかインパクトがあるが、もしかしたら近いうちに、この「MADE IN IBARAKI」が高品質BTO PCの代名詞になる日がやってくるかも……?

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