最新インテルPC NUCシリーズを採用したTSUKUMOの「NC3J-A200T」。前回の記事では、仕様や外観をチェックしたが、今回は性能チェックを中心にお届けする。
今回検証したモデルは、第10世代インテル Core i3-10110U(2コア/4スレッド、2.1GHz~4.1GHz)を搭載し、グラフィックスはプロセッサー内蔵のインテルUHDグラフィックス。メモリーは8GBで、ストレージは500GB SSDという仕様だ。いちばん安価な構成と比較し、メモリーを4GBから8GBへ、ストレージを240GBから500GBへアップグレードした構成である。
試用機のスペック | |
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CPU | インテル Core i3-10110U (2コア/4スレッド、2.1GHz~4.1GHz) |
メモリー | 8GB(DDR4-2666、8GB×1) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
ストレージ | 500GB SSD(SATA3接続) |
無線LAN | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n(Wi-Fi 6) |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
インターフェース | USB3.1 Gen2 Type-A×3、USB3.1 Gen2 Type-C×2、オーディオ端子、RJ-45、SDXCカードスロット、USB Type-C DP1.2×1、HDMI 2.0a |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
サイズ | 約117(W)×112(D)×51(H)mm |
Core i3-10110Uはモバイル向けで、2コア/4スレッド。その上のCore i5-10210U(4コア/8スレッド、1.6GHz~4.20GHz)と比べてしまうと若干パフォーマンスが落ちることは否めない。ただ、ビジネス用途や単に動画を再生するというレベルなら十分な性能だろう。
CPU内蔵のインテルUHDグラフィックスは、4K解像度まで対応するが、メモリーを利用するため、4GBだと結構厳しいかもしれない。ここは8GBを選んだほうが正解だろう。ゲームプレイには不向きだが、カジュアルゲーム程度なら遊べるかもしれない。
メモリーは今回、8GB×1になっている。4GBから+4400円で変更できるが、パフォーマンスを考えれば、+7700円で4GB×2にしたほうが、動作モードがデュアルチャネルになるので性能の向上が期待できる。
ストレージは、SATA 3接続の2.5インチSSD 500GBを搭載。240GBだと少々心もとないが、500GBあれば一般的な用途では十分だろう。CrystalDiskMark 7.0.0で計測したところ、シーケンシャルリードが550MB/秒超え、シーケンシャルライトが500MB/秒超えとSATA 3接続のSSDとしては最速クラスの速さだ。BTOのカスタマイズではM.2接続のNVMe対応SSDも用意されているが、SATA 3接続のSSDをなくすことはできない。
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応ということで、通信速度もテストしてみた。エレコムのWi-Fi 6対応ルーター「WRC-X3000GSA」と接続し、「Speedtest by Ookla」を利用して計測した。ルーターとの距離は至近距離。インターネット回線はNuro光回線を利用している。
結果は、搭載されたアンテナの関係か、Wi-Fi 6といえどもWi-Fi 5(IEEE802.11ac)での接続とそれほどかわらない。より確実に高速で接続したいなら、有線LANでの接続をオススメする。ただ、Wi-Fi 6ルーターは同時接続で威力を発揮する面もあるため、オフィス内のような複数台が利用する環境では、Wi-Fi 5より有用だろう。
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