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GIGABYTEのB550マザーボード、編集部オススメの4枚をチェック

2020年06月24日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

 AMDのミドルレンジ向けチップセットAMD B550を採用したマザーボードが各社から登場した。GIGABYTEからは8製品がラインナップされており、ATXとMicro ATX、Mini-ITXとフォームファクターも豊富だ。またチップセットが登場する=一気にマザーボードが増えて迷うシーズンでもある。

 本稿ではB550採用マザーボードのフラッグシップであるAOURS MASTERを中心に、4製品をチェックしていく。その前に、まずは全ラインナップを見ていこう。

GIGAYTEのAMD B550チップセット搭載マザーボードラインナップ
ATX B550 AORUS MASTER 4万2000円前後
B550 VISION D 3万3000円前後
B550 AORUS PRO AC 2万4000円前後
B550 AORUS ELITE 1万9000円前後
Micro ATX B550M AORUS PRO 1万6000円前後
B550M AORUS ELITE 1万3000円前後
B550M S2H 1万2000円前後
Mini-ITX B550I AORUS PRO AX 2万2000円前後

 以上の8製品となっている。傾向としては、B550 AORUS MASTERが文字通りマスターになっており、他の製品はB550 AORUS MASTERから機能を間引いた構成だ。そのため、まずはB550 AORUS MASTERからチェックして全容を把握しておくと、引き算で必要なマザーボードを絞り込みやすい。

 なおB550M AORUS ELITEとB550M AORUS PROは、ATXにある同名マザーボードのMicro ATX版と思っていい。

PCIe 4.0対応M.2スロットを3基搭載する最上位モデル
B550 AORUS MASTER

GIGABYTEの技術がすべて詰まった最上位モデルの「B550 AORUS MASTER」

 B550 AORUS MASTERは、すでに触れたようにフラッグシップ的な位置づけのマザーボードであり、X570感のある仕上がりだ。電源部にライトアップ機能を備えるほか、基板下部にアドレサブルLEDヘッダー×2、RGB LEDヘッダー×3を備えている。

 上部から見ていくと16フェーズ電源や全固体コンデンサー、ゴツいヒートシンクが目立つ。ヒートシンク間は大口径ヒートパイプで結ばれている。

14+2のデジタル電源フェーズ設計。各フェーズから70A、合計1120Aの電力を提供できる

InfineonのデジタルPWMコントローラーを採用し、8フェーズのPWMをダブラーで分岐させて仮想の16フェーズを作成するのではなく、ダブラーを使わず直接16フェーズのPWMを搭載しているのが特徴だ。これにより標準的なパラレルVRMより電力効率が4%向上しているという

 メモリレーンは、ワンピース・ステンレスシールド設計を採用したUltra Durable Memory Armor仕様だ。これはESD (静電気放電) の発生を防ぐだけでなく、メモリースロットの歪みやひねりを抑制しつつ、マザーボードの歪みも防ぐ目的で実装されている。

 対応するメモリーはDDR4 3200/2933/2667/2400/2133MHz。XMPのプロファイルで5400MHzまでオーバークロックできる。容量は最大で128GBまで搭載可能だ。

メモリースロットを金属で覆うことでマザーボードを静電気から守り、基板の歪みも防ぐ

 拡張スロットは、PCI Express 4.0x16×1、PCI Express 3.0x4×2(レーン形状はx16)、M.2×3を装備する。金属でスロットを覆うUltra Durable PCIe Armorは、PCI Express 4.0x16レーンに施されており、重量級のビデオカードにも耐える作りだ。

 またM.2スロットは3基備え、いずれもCPU直結。そのため2つ以上使用する際は、PCI Express 4.0x16がPCI Express 4.0x8扱いになる。マニュアル冒頭にあるブロック図を確認した上で、構成を絞り込んでいくといいだろう。

 ちなみに、M.2×3でのRAID 0も可能であり、シーケンシャルリード12490MB/秒、シーケンシャルライト12724MB/秒と、大変トライしてみたくなる値が掲載されている。

PCI Express 4.0x16レーンは金属で覆われているので、重いビデオカードを装着しても強度的に問題ない。M.2スロットは3基備え、いずれもPCI Express 4.0対応だ

 リアパネルには2.5GbE LANがあり、ゲーミングおよびストリーミング向けとして採用されているほか、無線LANとしてインテルのWi-Fi 6 AX200も搭載しており、11axでの接続およびBluetooth 5.0に対応する。

 リアパネルのUSBは合計12ポートあるため、足りなくなることはまずないだろう。サウンドはRealtek ALC1220-VBを搭載するほか、DTS:X Ultraにも対応するため、別途、音源を用意する必要は少なめだ。

I/OパネルのUSBポートは、USB 2.0×6、USB 3.2 Gen2 Type-A×5、USB 3.2 Gen2 Type-C×1と豊富

Wi-Fi 6対応の無線LANアンテナが付属するのがうれしい

UEFIは、お気に入りのメニューに常時使用する項目を追加して、すばやくアクセスできるようにカスタマイズできる。また、EASY MODEでは、CPUクロックやファン回転数などのステータスが一目でわかるようになっている

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