より緊張感のある"かくれんぼ"を体験
前作では単純に敵と戦うだけでなく、遮蔽物に隠れながら敵をこっそり倒したり、戦闘を避けるといったステルスアクションが可能だった。弾薬や回復アイテムのリソースを節約する、体力を温存するといったメリットがある一方で、敵に見つかったら警戒度が高まって不利な状況に陥るデメリットもある。
The Last of Us Part IIのステルスアクションは大幅に強化され、緊張感のある"かくれんぼ"を体験できるようになった。新たに「ほふく」と「草むら」の概念が追加されたことが大きな変化といえる。
ほふくは、車の真下や草むらなどに隠れられるようになり、新たなステルス体験が可能。この草むらには2種類のタイプがあり、丈の低い草むらはほふく、丈の高い草むらはしゃがむことで敵から身を隠せる。これまでの隠密行動に新しい選択肢が加わったことで、息苦しいほどの緊張感が張り詰めるステルスアクションをプレイできるはずだ。
これらは従来のステルスアクションゲームでよく見かけるシステムだが、もちろんデメリットも存在する。警戒度が高い状態で車の真下に隠れたら、巡回中の敵に見つかってそのまま引きずり出されるというケースがその例に該当するだろう。
また、ほふく、もしくはしゃがみの状態で草むらに隠れていても、敵との距離が近づきすぎると見つかってしまう。ある意味リアルといってもいいだろう。敵の行動とポジションによっては有利・不利になる場合も考えられるので、周囲に目を配りながら行動する必要があると感じた。
戦うか、隠れるか。どちらを選択するかはプレイヤー次第だ。本作が提示する2つのプレイスタイルは、ぞれぞれ異なる面白さとスリルが秘められている。7年前の思い出がふっと蘇ると同時に、鳥肌が立つほどの感動も覚えた。絶望と恐怖が詰まった戦闘とかくれんぼをとくと味わってもらいたい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります