10コア/20スレッドで最大5.3GHz動作となる最上位の「Core i9-10900K」から、手ごろな価格で4コア/8スレッド動作となるCore i3まで、ひと通り出そろったインテルの第10世代Coreプロセッサー。
LGA1200マザーボードも、これまでのLGAプラットフォームと同じく、最上位のZ490チップセット搭載マザーボードに加えて、スタンダードのH470チップセットや、エントリーのB460、H410チップセットを搭載したコストを抑えたマザーボードが登場した。
組み合わせるCPUに合わせて選べるようになっているが、やはり使いたいのはZ490チップセット搭載マザーボードだ。CPUとメモリーのオーバークロックやマルチGPUへの対応、次世代CPUを見据えたPCI Express Gen4.0対応のM.2スロットなど、長く使える機能が満載されている。
GIGABYETも第10世代Coreプロセッサーの解禁とともに、9製品を発売している。魅力ある機能を満載したハイエンドゲーミング向けの「AORUS Gaming」をはじめ、エントリーゲーマー向けの「GIGABYTE Gaming」や、スタンダード向け「Ultra Durable」シリーズなどがある。
そんな9製品から選んだおすすめのZ490マザーボード3選が、ATXフォームファクターでハイエンドゲーマー向けの「Z490 AORUS PRO AX」と、同シリーズに属しつつ、Mini-ITXフォームファクターの「Z490I AORUS ULTRA」。そして、コンパクト自作や低コスト自作にねらい目なMicro ATXフォームファクターで、エントリーゲーマー向けとなる「Z490M GAMING X」だ。ここでは、そんな3選に「Core i9-10900K」を搭載して、実際に使ってみた。
GIGABYET Z490マザーボード3選を実動チェック
実動チェックは、ハイエンドゲーマー向けの「AORUS Gaming」ブランドに属し、PC自作のデフォルトスタンダードなATXフォームファクターを採用する「Z490 AORUS PRO AX」をベースに行なっている。構成パーツは、マザーボード以外は同じで、「Core i9-10900K」と280mラジエーターを採用したNZXT製オールインワン水冷CPUクーラーの「KRAKEN X63」に、DDR4-3200 16GB×2(DDR4-2933で動作)や、AMD Radeon RX 5700 XT搭載ビデオカードなどで構成している。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i9-10900K」 (10コア/20スレッド、3.7~5.3GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「Z490 AORUS PRO AX」(ATX) GIGABYTE「Z490M GAMING X」(Micro ATX) GIGABYTE「Z490I AORUS ULTRA」(Mini-ITX) |
メモリー | G.Skill「Trident Z NEO F4-3200C16D-32GTZN」 (DDR4-3200 16GB×2、16-18-18) |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-R57XTAORUS-8GD 」 (Radeon RX 5700 XT、GDDR6 8GB) |
SSD | Western Digital「WD Black SN750 WDS100T3X0C」 (NVMe M.2、1TB) |
電源ユニット | Seasonic「FOCUS-GX-750」 (80PLUS GOLD、750W) |
PCケース | 親和産業「2WAY ベンチテーブル(SMZ-2WBT-ATX)」 |
OS | Windows 10 Pro 64bit(November 2019 Update) |
なお、使用しているベンチ台の親和産業「2WAY ベンチテーブル(SMZ-2WBT-ATX)」は、ラジエーターをベンチ台の右サイドに搭載できるため、ここではPCケースフロントにラジエーターを搭載した際に近いエアフローになるように、右サイドに280mラジエーターを固定している。実際にPCケースフロントにラジエーターを組み込んだ際と同じとは言えないが、多少実機に近いエアフローにはなっているだろう。
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