●iPhone/iPadより速いパフォーマンス
現在最新のA13 Bionicチップは、第2世代の7nmプロセス。世界初の7nmプロセスのチップは、1つ前のA12 Bionicでした。Intelの最新チップは10nmプロセスに留まっており、集積度の点ではTSMCが製造するAシリーズの方が数歩リードしています。
技術力とともに、毎年2億台というオーダーで作られ続けているAシリーズチップの優位性を垣間見ることができます。実際、iPhone SEに搭載されるシングルコアのスコアは、MacBook Airに搭載される低電圧のクアッドコアIntel Core i5を上回り、チップ全体としても同じパフォーマンスを実現しています。
しかしながら、Bloombergの記事には、Aシリーズのチップが「Intelチップの性能に及ばない」点を指摘していました。そのため、AシリーズのMacが導入されても、MacBook ProやMac Proといった上位モデルは引き続きIntelチップが採用されるというのです。
確かに、iMac Proは18コア、Mac Proは28コアのIntel Xeonチップが搭載されるわけで、これに比べると現状6コア、来年のハイパフォーマンスモデルで12コアというAシリーズは見劣りします。
注目は、どの程度のパフォーマンスまでなら、Aシリーズチップがカバーできるのか、です。
長くなってきましたので、後編に続きます。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります