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文句なしの性能、5G対応SIMフリースマホ「HUAWEI Mate 30 Pro」の実力をチェック

2020年04月17日 12時00分更新

 国内初の5G対応SIMフリースマートフォンとして登場した、ファーウェイの「HUAWEI Mate 30 Pro」。6.53型の有機ELディスプレーに、4つのカメラとハイエンドのチップセットを搭載し、5Gにも対応するなど非常に高い性能を持つが、一方でGoogle純正アプリが利用できないという弱点も抱えている。そこで端末を借りて、実際に使ってその実力を検証した。

本体は重め、ディスプレーの独自性が光る

 まずは外観とデザインについて確認してみよう。HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは6.53型の有機ELディスプレーを搭載し、本体サイズは約73.1×158.1×9.5mm、重さは198g。前機種の「HUAWEI Mate 20 Pro」と比べて、ディスプレーは0.14型ほど大きくなっているものの、厚さは1mm近く、重量も10g近く増えているため、大きさと重さを感じるのは確かだ。

HUAWEI Mate 30 Proの正面。大きく美しいディスプレーが目をひくが、やや厚くそして重たい

 ただ厚さに関しては、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは「ホライゾンディスプレイ」という独自のディスプレー構造でやや緩和されている印象だ。これは曲げられる有機ELの特性を活かし、ディスプレーの側面を88度と急な角度で曲げた構造のことで、側面に丸みを与え厚さを緩和して見せるだけでなく、ベゼルレスデザインを実現し画面占有率を高める狙いがある。

 ベゼルを減らすためディスプレーの側面を曲げるというのは、これまでいくつかのスマートフォンで取り入れられてきた構造なのだが、そのカーブが緩いと側面が鋭角になってしまい、片手で持っていると手が痛くなることが多かった。だがHUAWEI Mate 30 Pro 5Gは、ディスプレーをかなり急な角度で曲げているため側面に丸みがあり、持ちやすい。

ディスプレーの側面を88度に曲げたホライゾンディスプレイの採用で、ベゼルレスデザインと持ちやすさを両立している

 その側面に関してもう1つ、特徴的な要素となるのがボタンの少なさだ。本体には右側面の電源キーしか存在せず、スマートフォンで一般的な音量調節キーが存在しないのである。ではどうやって音量を調節するのかというと、左右側面の電源キー付近をダブルタップし、音量調節のバーが現れたら同じ場所に指で触れ、上下にスライドさせればよい。最初はやや戸惑うが、Xperiaシリーズの「サイドセンス」よりは呼び出しやすい印象だ。

側面に音量調節キーがないので、ボリューム調節は側面の電源キー付近をダブルタップした後、上下にスライドする形となる

 また、従来音量キーと電源キーを使っていたスクリーンショットの撮影は、プルダウンシェードから「スクリーンショット」のショートカットを選ぶか、指の関節でディスプレイを2回叩くことで撮影できる。こちらも覚えておくといざという時役立つだろう。

 背面のデザインもかなり特徴的だ。ビーガンレザー素材の採用で、カラーはオレンジながら高級感のある落ち着いた印象を与えているのに加え、カメラ部分はリング状のデザインと、スクエアなデザインが増えている最近のスマートフォンとは一線を画している。出っ張りが少なく背面がほぼフラットだというのも好感が持てる。

背面はビーガンレザーを採用し、落ち着いた色合い手触りの心地よさも実現。カメラ部分も独自色の強いデザインだが、出っ張りがほとんどないのはうれしい

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