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自宅でも会社でも使うけど、ディスプレイが小さいのは嫌だという人にもオススメ

テレワークに超小型の持ち運べるデスクトップPCという選択肢、自宅でも会社でも設置しやすい「MousePro-M」をチェック

2020年04月17日 11時00分更新

普段作業は快適
SSDでアプリ起動も高速

 では、MousePro-M600Fでどれくらい快適に作業できるのか、ベンチマークで性能をチェックしてみた。

 MousePro-M600Fの主なスペックは、Core i3-8145U、8GBメモリー、128GB SSDという構成。この構成で8万2800円(税別)からとなっている。ほかにも、SSDが256GBになりOffice Personal 2019が付属する「MousePro-M600F-A」や、Core i5-8265Uを搭載する上位モデルもラインアップされているので、用途に合わせて理想の1台を選択するといい。

CPU-Zで表示されたCPU情報

CPU-Zで表示されたグラフィックス情報

 まずは、マシンの総合性能をチェックする「PCMark 10」をチェック。総合スコアは3333という結果に。詳細を見ると、マシンの基本性能を示す「Essentials」が7701、ビジネスアプリの性能を示す「Productivity」が5505、クリエイティブ系アプリの性能を示す「Digital Content Creation」が2371になった。

PCMark 10の結果

 デスクトップとはいえ超小型なので、モバイル向けのCore i3-8145Uを採用しているため、デスクトップ向けCore i3と比べると少しスコアは劣る。とはいえ、EssentialsやProductivityのスコアは悪くないため、メールやウェブブラウジング、Officeソフトでの作業などであれば問題なくこなせるだろう。ただし、Digital Content Creationは低めなので、ちょっと負荷が高い写真・動画編集はもたつくかもしれない。超小型なぶん、普段作業にフォーカスしたモデルと考えていいだろう。

 続いて、CGレンダリング速度からCPUの性能を計測してくれる「CINEBENCH R20」をチェック。結果は、CPUのスコアが791pts、シングルコアが393ptsになった。こちらもモバイル向けの省電力CPUなのでまずまずの結果だが、普段の仕事など通常の作業において、その性能がネックになることはほぼないだろう。加えて、シングルコアの性能は高めだ。

「CINEBENCH R20」の結果

 ウェブブラウジングを起動したときのCPU使用率を、タスクマネージャーでチェックしたところ、表示した際に一瞬100%近くまで上がるものの、そのあとは常に低めで推移していた。加えて、YouTubeを起動した際もチェックしてみたところ、サムネイルがたくさん表示されるトップページでは結構負荷がかかるものの、動画の視聴を始めたらかなり安定した。どちらも表示した瞬間はぐっと使用率があがるものの、その後はかなり落ち着いた動きをみせている。

ウェブブラウジングを起動したときのCPU使用率

YouTubeを開いたときのCPU使用率

 続いて、ストレージ性能をCrystalDiskMarkでチェックしたところ、シーケンシャルリードで562.52MB/秒という結果に。SATA3接続なのでNVMe接続のSSDなどと比べるとスコアは落ちるが、それもHDDよりは、はるかに高速。OSやアプリケーションの起動は素早い。なお、カスタマイズでNVMe SSDや追加ストレージは選択できるので、用途に合わせて強化するといいだろう。小型ながらセカンドストレージを追加できるのは魅力だ。

CrystalDiskMarkの結果

 グラフィックス性能は、3DMarkでチェックした。結果は、Fire Strikeが889、Sky Diverが3723、Night Raidが4106という結果になった。CPU内蔵GPUなのでグラフィックス性能にはそこまで期待できないが、それでも仕事の休憩中にブラウザーゲームを楽しむ程度であればこなせるスコアといっていいだろう。

Fire Strikeの結果

Sky Diverの結果

Night Raidの結果

 仕事向けに購入したとしても、息抜きにちょっとしたゲームをプレイしたくなる。最近では、ブラウザー上のゲームでもクオリティーが高いタイトルも多く、負荷が高いタイトルでなくとも存分に楽しい作品がいっぱいある。そこで一応ゲーミング性能もチェックしてみた。

 ゲーム系ベンチマークでは「ドラゴンクエストX ベンチマーク」からチェック。最高設定、フルスクリーン、1920×1080ドットという設定で3311(普通)という結果に。解像度を1280×720ドットに変更してみると6671(快適)になった。負荷が低いMMORPGなどであれば、暇つぶしにプレイできるだろう。

最高設定、フルスクリーン、1920×1080ドットで計測

1280×720ドットに変更して計測

 ドラゴンクエストX ベンチマークよりも負荷が高めの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」もチェック。1920×1080ドット、標準品質(ノートPC)、フルスクリーンという設定では、設定変更を推奨された。そこで1280×720ドットに変更してみたところ、2810(やや快適)になった。FFXIVくらいの負荷のタイトルでは、設定次第ではプレイできなくもないが、超快適にとはいかないかもしれない。

1920×1080ドット、標準品質(ノートPC)、フルスクリーンという設定で計測

1280×720ドットに変更して計測

自宅でも会社でも大画面で作業するなら、片手で持てるデスクトップという選択肢はいかが?

自宅でも会社でも大画面で作業するなら超小型のMousePro-M600Fを持ち運ぶという選択肢もありだ

 会社や自宅で同じパソコンで作業する必要がある場合、ほとんどの人がノートパソコンを選択しているだろう。しかし、どちらでも大画面のディスプレイに接続して作業したいという人であれば、超小型デスクトップのMousePro-M600Fという選択肢もありだと思う。ノートパソコンより設置面積は狭いので、外出先で作業することがほぼないという人にはとくにオススメできる。

 加えて、VESAマウント対応ディスプレイであれば背面に取り付けることができるため、パソコンデスクが狭くてパソコンを置けないという人にも最適だ。テレワークという環境下において、会社のデータを自宅のパソコンに取り込んで作業するのはかなり手間。テレワークが必要な今、「デスクトップを持ち歩く」という選択肢を検討してみてはいかがだろうか。

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