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旧製品は安いけど将来を見据えた選択が重要

大量にマシンを導入する際に考える予算と生産性のバランス

2020年03月31日 10時00分更新

 でもよく考えてほしい。マシンサイクルは企業にもよるが4年から5年が主流。となると、1年、2年落ちのマシンを選んだ場合は、5年経つと6年から7年前のマシンということになる。使い始めのうちはいいかもしれないが、数年経てばその時点での最新モデルに対してかなり作業効率が落ちることになるだろう。

 たとえば、これまでVAIOの主力製品だった13.3インチ液晶搭載モデルの「VAIO Pro PG」は、フットプリントがほぼ同等ながら、一回り大きい14インチ液晶を搭載した「VAIO Pro PK」が後継モデルとして登場。現在の主力製品となっている。しかし、現時点ではどちらも購入できるため、企業としては価格の安い「VAIO Pro PG」を選ぶのも一つの手ではある。

13.3インチ液晶の「VAIO Pro PG」。長年VAIOの主力製品として販売されてきた。

14.0インチ液晶の「VAIO Pro PK」。画面の広さは、PGと比べて歴然で、フットプリントが変わらず、より大画面である最新モデルを選びたいところ。

 確かに、性能面で見るとどちらもインテル第8世代Core iプロセッサーを搭載しCore i5以上ではVAIO TruePerformance(VTP)に対応。より性能を引き出す仕様になっている。ただ、よく見ると搭載CPUは異なり、性能もCore i7モデルで10%程度違う。また、VAIO Pro PKの液晶のほうがより大きく4K解像度も選択できる点は、作業効率アップに直結するはず。

VAIO TruePerformanceにより、同じCPUでもよりハイパフォーマンスを発揮する。VAIO独自の設計により実現。

 ほかにも細かい点を見ると、VAIO Pro PK は主流となるUSB Type-Cにも対応し、USB電源アダプターによる充電も可能。テレワークでは、さまざまな環境での利用を考え、充電方法を複数用意してあるほうがベターだ。そうした使い勝手面も考えれば、生産性をより助けるのはどちらなのか自ずとわかるはずである。

USB Type-C搭載は、充電や拡張性をさらに広げる。写真のようにモバイルバッテリーでも充電可能だ。

VAIOから待望のUSB Type-C充電アダプターが発売。半分以下の重さなのに、PC本体に付属するACアダプターに迫る給電スピードで、サブの充電器におすすめ。

 マシンをカスタマイズするにあたり、一番の悩みどころはCPUとメモリー、ストレージといった、マシン性能に直結する部分だろう。CPUは価格の安いCeleronからCore i7まで幅広く、それに合わせてメモリー搭載量が決まってくるので、性能的にもかなり違ってくる。

 もちろん、そのぶん価格もVAIO Pro PKの場合、執筆時点で9万2000円の差がある。どうしても価格の安いCeleronを選びがちだが、ビジネス用途であっても、Core i5は最低限選びたいところ。特にVAIOの場合性能をアップさせるVTPの対応はCore i5以上のモデルだけであり、性能としても大幅に変わってくる部分だ。また、Windows 10を快適に使うには、メモリーは8GBがほしいところ。Celeronの場合は4GBしか選択できないため、その点でもあまりオススメはしない。

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