AMD Threadripper+ASRock「TRX40 Taichi」のPCIe 4.0環境で検証
8枚差しSeagate「Firecuda 520 SSD」のRAID 0で最速に挑んでみた
第3世代のAMD Ryzenシリーズの登場で、PCIe 4.0対応のSSDが注目を集めた。シーケンシャルリード/ライトで5000MB/sという爆速を叩き出すその能力を活かして、さらなる高みを見たい。そんな思いから、今回挑戦シリーズとしてSeagate「FireCuda 520 SSD」を8枚差してRAID 0を組んだら果たしてどうなるのかを検証してみた。
使用したCPUは、24コア/48スレッドのAMD Ryzen Threadripper 3960Xプロセッサー。マザーボードは、AMD TRX40プラットフォームのASRock「TRX40 Taichi」という組み合わせ。そして、FireCuda 520を8枚差すためにASRockの「HYPER QUAD M.2 CARD」を2枚用意している。
HYPER QUAD M.2 CARDは、PCIe 4.0 x16インターフェースに対応し、PCIe 4.0対応M.2 SSDを4枚装着できるというもの。TRX40 Taichiに1枚同梱されており、ボード側の2スロットと合わせれば、6枚のM.2 SSDを装着できることになる。
さて、まずHYPER QUAD M.2 CARDを利用するには準備が必要だ。アルミカバーを外してSSDを装着したあと、ボードの下の方にあるディップスイッチを設定する。これは最大4枚のカードが差せるようにカードナンバーを指定するためのもので、1はWindowsのユーティリティを利用できるようにするか否か、2と3のスイッチでカードナンバーを指定する。2枚差したら、それぞれ違うナンバーを設定しよう。
続いてHYPER QUAD M.2 CARD をPCIeスロットに差したら、マシンを起動してBIOSの設定に入る。まずNVMe SSDをRAIDが使えるよう「アドバンスド」タブの「AMD PBS」で「NVMe RAID mode」を「Enabeled」にする。その下にある「PCIe Slot~」で、HYPER QUAD M.2 CARDを差したPCIeスロットを「x16 Mode」から「x4x4x4x4 Mode」に変更。こうすることで、NVMe SSD を4枚認識できるようになる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう