川原で最高に人懐っこい猫に遭遇
この状況をどうやって撮影するか!?
続いて猫がいる川原へ。冬の昼間は猫が日向にいてくれるのでよいですな。
猫が何匹がいたのだが、急に近づいても警戒されちゃうので、まずはくつろごうと土手に座ってのんびりお茶を飲んでると、こっちへとことこと歩いてくるヤツがいるではないか。そしていきなりちょこんと横に座ったのである。撫でてくれといわんばかりなので撫でてやるとおとなしく撫でられてるので、あわててレンズをぐいっと広角側にして(こういうとき、12-100mmは便利なのだ)、左手で撫でながら右手で撮影。
そしたらあろうことか、膝に乗ってきたのだ。どうも人の膝が好きらしい。E-M1 Mark IIIはバリアングルモニタを持ってるのでモニタを開いて回転させて、ちょっと上から頑張って撮る。
だが、膝に乗ったと思ったら、そのまま川の方を向いてくつろいじゃったのだ。そのくつろいでる姿を撮りたい。でも膝の上に猫がいて動けない。猫を膝に乗せつつ、膝に乗ってる感のある写真をひとりで撮れるのか。
撮れました! 開いたモニターを回転させて自撮りモードにし、右手親指でシャッターを押すのである。文字で書いてもわかりづらいだろうから写真で。これが撮影風景ですよ。いやあ、なんとかなるもんですな。さすがに片手でこんな撮り方するには重かったんだけど、手ブレ補正さん頑張って、と祈りつつ撮影。いざとなればどんな持ち方でもいいのである。
個人的には、バリアングル式より、上下に動くチルト式の方が好きなのだけど(ワンアクションで角度を変えられるし)、こういう特殊なケースではバリアングル式が便利なのだ。しかもこのカメラ、手ブレ補正が超強力なので、こんな基本から外れた持ち方で撮ってもなんとかなるのである。 かくして、膝の上でこんな風にくつろがれてしまったのでありました。
というわけで、予想外のシーンにも対応できちゃう柔軟さがたまらないE-M1 Mark IIIなのである。もうひとつ、このカメラが得意なのは「夜」。何しろ手ブレ補正が超強力なのだ。次回はその流れで夜猫といこう。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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