第10世代Coreプロセッサー搭載のノートPCを発表
ノートPCはハイエンドモデル「HUAWEI MateBook X Pro」シリーズの2020年モデルを発表。CPUは第10世代Coreプロセッサー(Comet Lake)で、Core i5モデルとCore i7モデルの2種類が用意される。ディスプレーは13.9型(3000×2000ドット)、カメラはディスプレー上部ではなくキーボードのFキー部分にポップアップ式を内蔵する。
価格はCore i5+16GBメモリー+512GB SSDモデルが1499ユーロ(約18万円)、Core i5+16GBメモリー+512GB SSD+GeForce MX250モデルが1699ユーロ(約20万円)、Core i7+16GBメモリー+1TB SSDモデルが1999ユーロ(約24万円)。ヨーロッパを皮切りに各国で順次発売予定。
一方、メインストリームモデルとなる「HUAWEI MateBook D」シリーズは、「HUAWEI MateBook D 14」と「HUAWEI MateBook D 15」を発表。CPUはこちらも第10世代Coreプロセッサー(Comet Lake)、Core i5-10210UとCore i7-10710Uのどちらかを搭載する。さらにAMDのRyzen 7を搭載したモデルも登場する。
従来のDシリーズとは異なり、HUAWEI MateBook X Proと同様、キーボード部分にポップアップカメラを内蔵した。本体サイズも従来のDシリーズより小型化され、机の上での専有面積を下げている。全モデルにマイクロソフト「Office 365」がプリインストールされているなど、ビジネスユースを強く意識した製品だ。
価格はD 14のCore i5+8GBメモリー+5122GB SSDモデルが699ユーロ(約8万3000円)から、D 15のCore i5+8GBメモリー+256GB SSDモデルが649ユーロ(約7万8000円)からとなっている。
5G NRやWi-Fi 6+に対応したルーターも投入
ギガビットの高速通信時代を迎え、Wi-FiルーターやCPE(モデム内蔵ルーター)の新製品も発表された。
世界初のWi-Fi 6+対応ルーター「AX3」は、5GHzでのWi-Fi速度を高め、下り最大2400Mbps、上り最大160Mbpsでの通信が可能。ギガビット通信可能な5Gスマートフォンを、家庭やオフィスでも同様に接続させることが可能だ。Wi-Fi 6+に対応したチップセットとしてルーター向けには「Gigahome 650」、スマートフォン向けには「Kirin W650」も発表された。
家屋内向けのCPEは「5G CPE Pro 2」が登場。Wi-Fi 6+に対応することで、5Gで受けた高速なデータ通信環境をそのまま室内でも利用できる。5G NRの通信速度は最大3600Mbps、11の5G NRバンドに対応する。Wi-Fi 6+の速度はAX3と同等だ。
ファーウェイ独自の「AppGallery」で
ユーザーにアプリの選択肢を広める
ハードウェアの発表に続き、最後はファーウェイ独自のAndroidスマートフォン向けサービス「HMS」(Huawei Mobile Services)の話が行なわれた。HMSの中核となるアプリストア「AppGallery」は、Googleの「Google Play」、Appleの「App Store」に次いで世界で3番目に利用者数の多いアプリストアにまで成長したという。AppGalleryの月間アクティブユーザー数は4億を超える。
AppGalleryからはインストール不要で即座に使える「Qucik Apps」も提供、メジャーアプリを含む1700以上のQuick Appsがすでに提供されているとのこと。
HMSは今後、地図や写真周りなどのコア技術を強化しながらデベロッパーのAppGalleryへのアプリ登録数を増やしていく考えだ。開発者への10億ドルの支援を昨年からしているほか、2020年にはグローバルで100以上のファーウェイ・デベロッパーズ・イベント(HDD)が開催される予定である。
発表会の最後にユーCEOは、今回の新製品が「1+8+N」戦略推進のキープロダクトであることを改めて説明。そしてサプライズとして3月26日にパリで春の新製品発表会を開催することを発表した。例年であればカメラ機能を強化したスマートフォン「P」シリーズが発表されるタイミングだ。はたしてどんな新製品になるのか、そちらへの期待も持たせる今回の新製品発表会だった。
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