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16インチ MacBook Proの音質をニール・ヤングが批判

もしかしたらアップルは、ハイレゾの先駆けになったかもしれない

2020年02月03日 13時00分更新

アップルと距離を置いたニール・ヤングは独自の歩みを

 その後にニール・ヤングはアップルに見切りをつけたように、自らがPONO Playerという先駆的なハイレゾプレーヤーとハイレゾ音源の販売サイトを立ち上げた。しかしPONO Playerは、クラウドファンディングには成功しているが、その後の一般販売では、よい結果を残せずに販売を終了してしまった。

Kickstarterに登場したPONO Player(Kickstarterのサイトから)

 その頃登場してきていた、ほかのハイレゾプレーヤー(例えば、Astell&Kernなど)に押されてしまい、すでに時期を失していたのだ。

 その後の2017年に、ニール・ヤングは再びハイレゾ配信のための「XStream」という、回線の速度に応じて配信品質(データ転送量)を調整する“アダプティブ方式”によるストリーミングサービスを提案したが、実現には至らなかった。ハイレゾ配信は「TIDAL」が、MQAフォーマットを使用して先駆けることになった。

 実際の新型16インチ「Macbook Pro」の音質がいいかどうかは、ほかのレビュー記事に任せるとして、先の発言の背景には、こうした経緯が関係していると考えていいだろう。

 しかしながらアップルは、最近の「AirPods」(完全ワイヤレスイヤホン)の売上により、オーディオ方面にも再び興味を示してきたようにも伝えられている。最近ではAirPodsは、iPhoneと並ぶアップルの軸とさえ言える。こうした変化から、またアップルがオーディオ分野において大きな役割を果たすことに期待したい。

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