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Xperia 1で使って見たが……

マカオの現地SIMは、自販機も登録方法も以前よりハードルが高い

2020年01月22日 10時00分更新

 「Xperia 1(SO-03L)」を持って、マカオに来ています。以前「Xperia XZ2 Premiumにマカオの自販機で買ったSIMを挿してみた」という記事をお伝えしましたが、あれから1年ほどたって状況が変わってきていますので、再度レポートします。

 マカオへは香港国際空港からバスで移動というのは、以前の記事と同じですが、バスの乗り換えなしの直通バスができています。これを使うと、香港側の出国審査場でいったん降りる必要はありますが、同じバスでマカオ側の入国審査場まで行けます。チケットの購入は香港国際空港の到着ロビーにあるA02カウンター。価格は130HKD(約1850円)でした。以前までは香港側の出国審査場まで路線バスを使っていたのでかなりラクチンです。

マカオまでの直通バスチケットを発売している香港国際空港のカウンター

 マカオの入国審査を終え、前回同様自動販売機でプリペイドSIMを購入しようとしましたが、マカオの通信キャリア「CTM」の自動販売機自体はあるものの、前回とは変わっています。商品表示がディスプレーになっていて全体がタッチパネルになっているタイプです。

マカオのSIM自販機がディスプレータイプの最新式になっていた

 ただしよく見ると、現金投入口がない完全キャッシュレス仕様。しかもクレジットカードは使えません。AlipayとWeChat Payの2大中国QRコード決済のほか、香港の交通系ICカード「オクトパスカード」などでの支払いとなっています。

現金投入口のないキャッシュレス自販機

 一応Alipay(TourPass)とWeChat Payのアカウントを持っているので、試してみましたが、中国本土ではないのでエラーで決済できません。またオクトパスカードも持っていたのですが、プリペイドSIMを買えるほどの金額をチャージしてきてなかったので、こちらでも購入できず。もしバスルートで香港国際空港からマカオ入りして、自動販売機でプリペイドSIMを購入しようと考えている場合は、香港国際空港でオクトパスカードを入手して、必要な金額をチャージしておきましょう。

 結局プリペイドSIMは購入できなかったので、ほかにもプリペイドSIM自販機が置いてある、フェリーターミナルに行ってみました。こちらでも先ほどと同じように、CTMは最新式自販機に切り替わっていました。ただ別の通信キャリア「3」は以前と同じ自動販売機だったので、現金にも対応しています。

フェリーターミナルには現金対応の自販機もあった

フェリーターミナルは売店でもSIMが購入できそうです

「3」のSIMを購入

 購入したのは3日間の無制限プラン。マカオのほか中国本土や香港での通信にも対応したプランです。価格は100HKD(約1240円)。これより長い期間のプランでも200HKDで価格はCTMでもほぼ同じ。なのでオクトパスカードにチャージするなら最低でも100HKD以上チャージしておきましょう。

 SIMも無事購入できたのでXperia 1に挿して使うわけですが、ここからが前回と大きく違うポイント。実はマカオもプリペイドSIMを利用する際に実名登録が必要となりました。そのことは自動販売機やSIMのパッケージにも記載されています。

自販機に実名登録が必要とのアナウンス

 購入した「3」のプリペイドSIMの場合は、登録用のウェブサイトが用意されています。このサイトへのアクセスは購入したプリペイドSIMからでもOK。ただしほかのウェブサイトへのアクセスなどは実名登録をして開通するまではできませんでした。また、APNの設定は必要で「mobile.three.com.mo」です。

パッケージの裏に登録方法の手順、それと登録サイトのURLとQRコードも記載されている

設定の「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」で、APNを登録する

 まずは登録サイトにアクセスして、「個人」をタップ。次に「Activate Prepaid Card」を選択すると登録画面になります。基本的には購入したSIMカードの番号や名前、生年月日など、指定された内容を入力していくだけです。ただし「購入したSIMカード」と「パスポートの表紙」、「パスポートの実名・写真・署名の入ったページ」の写真をアップロードする作業があります。購入したSIMカードは小さく切り出す前の状態の写真なので、Xperia 1にセットする前に撮影しておきましょう。

Xperia 1に購入したSIMをセット

SIMカードに記載された番号とSIMカードの写真をアップロード

SIMカードは切り抜く前の状態で撮影する

名前やパスポート番号を入力する

 登録作業が完了して10分くらいすると、開通完了メッセージが届いて通信できるようになりました。ちなみに実名登録サイトの「Status Enquiry」から、登録状況がチェックできます。こちらでも10分ほどで登録完了しているのがわかります。成功してしまったのでわかりませんが、登録しても通信ができず、なにか不備がある場合は、ここに情報が表示されると思うので、キャリアショップなどで確認してもらうしかないかも。

SIMカードの番号を入力すると登録結果が表示される

 マカオ内で通信速度をチェックしたところ下り3.66Mbps、上り3.5Mbpsとあまり速くはありません。ただSNSで写真をアップしたりといった使用では、特にストレスがあるほどの遅さではないので問題なし。

マカオ内での通信速度はあまり速くない

 このあとマカオのお隣で中国本土の珠海に足を伸ばしたり、香港に移動して使ってみましたが、ローミングをオンにするだけでつながったので便利です。この3つを回る観光スケジュールならオススメなSIMです。

マカオから中国のボーターを越えた珠海側では、中国の通信キャリアをキャッチしローミングで通信

香港に移動してからも、ローミングで利用できた

 以前と比べると、実名登録の手間がかかるのは確かです。ドコモやauならローミングサービスが1日980円と低価格なので、半日や1日観光でマカオに来る場合は無理してマカオのプリペイドSIMを入手する必要はない気もします。マカオを訪れる場合は、利用状況にあわせて通信手段を用意しましょう!

※Xperia 1(SO-03L)/Android 9で検証しました。

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筆者紹介:中山 智

 海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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