ヨーロッパで年配者向けの“簡単ケータイ”を展開しているemporiaは、同社初のスマホを出展。年配者でも簡単に使えるように10キーやスタイラスペンを備えた意欲作。
↑10キーを備えた大型ケータイに見える『emporiaSMART』。 |
パッと見ると押しやすい10キーを搭載したちょっと大きめの携帯電話に見えるemporiaSMART。本体の右にはスタイラスペンも収納されています。本体サイズは69.5(W)×10(D)×138(H)ミリ。携帯電話としては大振りですが、これくらいのほうが年配者の方は持ちやすいかもしれません。
↑フリップ部分を開くとスマホになった! |
この10キー部分はフリップになっていて、これを開くとスマホ画面となります。なおディスプレーは4.5インチ、独自UIが搭載されており電話などよく使うアプリが大きいタイルで配置されています。
↑フリップは革製、そのまま裏側へ折りたためる。 |
フリップは革製(合皮)なので、そのまま本体の裏側にくるっと反転させて折り返すことができます。そのため10キーを使わない場合はこのようにスマホとしても使えるわけです。
↑電池カバーと10キーがつながった構造。 |
なお、このフリップ部分は本体ではなく背面の電池カバーに繋がっています。10キーが不要な人のためにフリップのない電池カバーもオプションで用意されます。電池カバーの上側に見えるボタンは緊急連絡先にワンタッチで電話がかけられるSOSボタン。その上には800万画素のカメラを搭載しています。
↑文字サイズも大きめで目に優しい。 |
表示文字のサイズはいくつか変更可能。デフォルトでは最大サイズになっていて、これも年配者が読みやすい大きさ。
↑側面のスタイラスの収納もうまい。 |
↑側面から見るとカッコイイ。 |
右側面にはスタイラスペンを刺して収納します。本体厚みとスタイラスペンの直径がほぼ同じなのででっぱりもありません。この右側面には大きいボリュームボタンも搭載。
↑スタイラスペンは単機能。 |
このペンは細いほうではなく黒いゴムの部分を使います。タブレット用に出ている一般的なスタイラスペンと同じペン先構造。そのため細かい操作を行うためのものではなく、指先のタッチの代わりに使える程度。ですがこの端末のターゲットユーザーを考えればこれで十分でしょう。
↑デスクトップ充電台も付属。 |
↑側面から大きい音を出すこともできる。 |
本体を置いて使うこともできるデスクトップ用の充電台もセット。下部側に端子があってemporiaSMARTを乗せるだけで充電できます。しかも、充電台の内部は空洞になっており、この充電台に置いたときに着信があると、その空洞を伝わり充電台側面から大きい音が鳴るように設計されているとのこと。
↑サブのスマホとしても十分使えそう。 |
価格は300ユーロ。3Gスマホとしてはやや高いかもしれませんが、ニッチなユーザー層を狙った製品と考えればこれくらいが妥当かもしれません。年配者が使いやすいスマホとは何か、を考え開発された製品ですが、ブースの説明員の30代の女性は「自分も気に入って使っている」とのこと。確かに電話をかけるときはフリップ部分の10キーを使えば簡単ですし、充電も楽にできます。emporiaSMARTは年配者のみならず幅広い年齢層に受けるスマホと言えそうです。日本でもMVNO向けに出すというのは面白いかもしれませんね。
●関連サイト
emporiaSMART製品ページ(英文)
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