中国新興メーカーのSiswooは、本体の背面にEインク(電子ペーパー)を搭載した両面スマホ『R9 DarkMoon』を展示。10月にアジアやヨーロッパで発売予定とのこと。
↑一見すると普通のスマホのDarkmoon。 |
R9 DarkMoonは5インチフルHDディスプレー搭載のスマホです。CPUは『MT6752』(オクタコア、1.7GHz)、メモリー3GB、ストレージ32GB、カメラは1300万画素と十分なスペック。LTEはFDD-LTE B3/7/20、TD-LTE B38/39/40対応。SIMカードを2つ搭載するデュアルSIMスマホです。
↑裏側は電子ペーパー。 |
本体を裏返すと背面側には4.7インチqHDのEインクディスプレーが現れます。このようにDarkMoonは両画面が使える端末なので、電池は交換できず内蔵式となります。なお、この表示画面が裏側のホーム画面。上方には時計と日時が、また下部には電話などいくつかのアプリアイコンが並びます。
↑電子ペーパーもタッチパネル。 |
裏面もタッチパネルになっていて、左右にスワイプして画面を切り替えることができます。スケジュールはGoogleカレンダーの予定を表示することができるとのこと。
↑背面は独自アプリも動く。 |
背面側は表のAndroid側のアプリの一部がそのまま動作するのに加え、背面専用のアプリも動きます。それらは専用のストアからダウンロードすることが可能です。
↑ブックリーダーや写真表示も可能。 |
表側で電子ブックリーダーを起動して、それをそのまま背面側で使うことができるわけです。
↑Eインク専用アプリを搭載。 |
背面側の設定や写真の転送などはEインク関連アプリを使うとのこと。
↑YotaPhone2より大きい画面。 |
両面画面といえばロシアのYotaPhoneがこれまで唯一の製品でした。最新モデルのYotaPhone2とDarkMoonを比較してみるとYotaPhone2のほうがコンパクト。ただし、全体的なスペックはDarkMoonのほうが上回ります。
↑電子ペーパーディスプレーは同サイズ。 |
裏側を比較してみるとどちらもEインクディスプレーの大きさは同じ4.7インチ。おそらく同じパネルを使っていると思われます。なお使ってみると、Eインク側の反応速度はYotaPhone2のほうが速くストレスがありません。ただし、これはDarkMoonが展示サンプル品であったため、製品ではよりブラッシュアップしたものになるとのこと。
↑ブラックに加えホワイトモデルも。 |
本体は2色展開。ブラックとホワイトのベーシックな色。本体はつやのある仕上がり。若干指紋の跡が目立ちます。
↑発売は10月、5万円台の予定。 |
DarkMoonの発売は来月10月の予定。ヨーロッパ一部国と中国などアジアで販売されます。価格は400ユーロ台とのことなので、5万円台に収まるようです。この価格はYotaPhone2より安め。発売されればライバルとなりそうです。
↑日本発売の可能性もある? |
ブース担当者によると同社はOEMも多く手掛けており、このDarkMoonも別ブランドで出る可能性もあるとのこと。両画面モデルと言う高機能製品なだけに、積極的に先進国に出していきたいとのこと。日本市場ももしかすると別ブランドで製品が投入される可能性もあるかもしれません。楽しみにしたいものです。
●関連サイト
Siswoo R9 DarkMoon 該当製品ページ
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