どもどもジサトライッペイです。米国サンフランシスコで開催中のIntel Developer Forum 2015にやってきました。
8月5日にLGA1151ソケットのデスクトップ版を発売した第6世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Skylake)ですが、その内蔵GPUの詳細がわかってきたのでご紹介いたします。
Skylakeの内蔵GPUは今までのGT1、GT2、GT3のほか、GT4というバージョンが存在します。それぞれ、サブスライスと呼ばれるEUの塊があるんですが、デスクトップ版の第6世代Coreに採用されているIntel HD Graphics 530はGT2にあたり、サブスライスが3つでサブスライス1個あたりのEU数は8基となります。つまり、合計EU数は24基でした。
いずれ登場するであろうGT3はサブスライス3つの塊(スライス)が2つで、合計EU数は48基になります。さらに上位のGT4では、スライスが3つになり、合計EU数は72基と一気に増えます。まだ、GPUの名前は不明ですが、これまでの命名ルールだとGT3以上はIrisブランドになるのは明白です。
第6世代Coreの内蔵GPUと言えば、3D性能だけではなく、メディアのデコード/エンコードも話題ですね。高速エンコード機能“Quick Sync Video”では次世代の高圧縮コーデック“HEVC/H.265”にも対応しています。しかしながら、エンコード対応はHEVCの中でも8bitまでとなっており、10bitはデコードまでとなっているようです。
第6世代Coreの映像出力は独立3画面サポートですが、映像インターフェースによって、解像度とリフレッシュレートが異なります。DP1.2では最大4096×2304ドット/60Hzまで、DPからHDMI2.0に変換した場合は最大4096×2160ドット/60Hz、HDMI1.4では最大4096×2160ドット/24Hzとなります。ノートPCなどの内蔵ディスプレーでeDP1.3で接続している場合は、最大4096×2304ドット/60Hzまでサポートしています。
インテルのCPU内蔵GPUもすでに9世代目になっており、その性能はどんどん上がってきています。最新の第6世代Core内蔵GPUはDirectX12に対応し、EU数は最大72基でその性能は6年前のIron lake比べると1152GFLOPSと26倍以上にもなっています。インテルはプロセスルールの微細化による恩恵をほとんどGPUの領域拡張に使ってきた証拠ですね。GT4のIris Proの登場が待ち遠しいです。
■関連サイト
IDF15
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります