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ニューヨークに行ったら購入必須!? 約6000円のLTE対応スマホを空港の自動販売機で買う

2015年08月13日 16時00分更新

 日本でもプリペイドSIMの自動販売機が増えてきましたが、海外でもいくつかの空港に設置されています。ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の自動販売機でプリペイドSIMを購入しようと思ったらスマホ本体も販売しているではありませんか!

ニューヨーク 自動販売機 スマホ
↑ジョン・F・ケネディ国際空港のターミナル7にあるAT&Tの自販機。

 場所はニューヨーク、JFK空港のターミナル7の到着ロビー。実はここには以前は別のキャリア“US Cellular”がSIM自販機を置いていたのです。でも、SIMだけではなかなか売り上げが伸びなかったのかいつの間にかAT&Tに入れ替わっていました。

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↑SIMとスマホを自販機で販売。

 販売しているのはAT&TのプリペイドSIM、プリペイドSIM用のリチャージバウチャー、そしてスマホにWiFiルーター、さらにはフィーチャーフォン。アメリカのプリペイドSIMはここ数年月額制なので“使っただけ払う”ではありません。AT&Tも最低料金は30ドル/月とちょっとお高いのが難点。年に数回渡航する人なら維持してもいいかもしれません。なお、月額制ですが翌月以降はチャージ残高が設定した基本料金以下だと自動引き落としはされません。うまく使えば使った月だけお金を払う、という方法で長期間維持することもできます。

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↑モバイルルーターも便利。

 アメリカに何度も来ている人で現地でのネット回線を確保したいのならルーターを買うのもいいですね。AT&Tのルーター料金は2GB/25ドル/月、5GB/50ドル/月、8GB/75ドル/月。写真はちょっとぶれてしまいましたがルーターは79.99ドル(約9900円)、他社なら50ドル(約6200円)くらいのものもあるのでルーターが欲しい人はそのあたり考えて選んだほうがよさそう。

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↑そして、我らがスマホたち!LTE対応で49.99ドルから。

 スマホはLTE対応の製品は3モデルあって『HTC Desire 610』が169.99ドル(約2万1000円)、『ZTE Compel』が49.99ドル(約6200円)、『Nokia Lumia 635』が49.99ドル(約6200円)。これ以外に3Gのみ対応の『ZTE Z667』39.99ドル(約4900円)というのが2015年8月時点で自販機で売られていました。なお、いずれもSIMロックがかかっています。

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↑ここはひとまずZTE機を選択。

 今回は数日のみの滞在なので安めの機種、ということで『ZTE Compel』を選択。Lumiaは実は持っているのでパスしましたが、持っていなければ買いたいところでした。自販機のタッチパネルで端末を選びます。

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↑続けて料金を選択。

 すると次に料金選択画面が出ます。料金はあとからクレジットカードで別途払うことも可能ですが、ここは面倒なので一緒に払うことに。60ドル/月は4GB、45ドル/月なら1.5GBのデータ付き。いずれもアメリカ国内音声とSMSは定額、データは無料利用ぶんに到達後は128kbpsに速度制限されるものなので、準定額と言ってよいでしょうね。30ドル/月は音声とSMSだけでデータは別途100MB/5ドルを買う必要があります。

 なお、前述したように月額制ですが翌月以降は払わなければSIMの有効期限後にアカウントは自動で消失します。使い捨てで買う場合でも1ヵ月間の料金を払う、ということです。

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↑日本のカードは通らなかったのが残念。

 今回は45ドルの料金を選択。チェックアウトするとカード支払いの画面が出ますが、日本のクレジットカードは通りませんでした。筆者は香港のクレジットカードを持っていたのですがそちらはオーケー。日本のカードでも使えるものがあるかもしれないのでそのあたりは試してみてください。

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↑アームが動いてスマホがお手元に!
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↑自販機でスマホが買えた!

 カードをスワイプした後は郵便番号を適当に入力、そしてカードが通れば自販機内のアームがおもむろに動いてスマホをピックアップ!受け取り口に出てきます。

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↑レシートにバウチャー番号があるので忘れずに。

 SIMは端末のパッケージの中に入っていますが、45ドルぶんの料金のバウチャー番号は続けて出てくるレシートに表記されています。このレシートは必ず受け取って無くさないようにしましょう。

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↑自販機でスマホを変える喜び!
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↑さっそくSIMをセットしよう。

 悩まなければ自販機の前に立って商品を選んで購入完了まで5分もかからないでしょう。こんなにあっけなく買えていいの?ってくらい簡単に購入できました。あとはパッケージを開けてSIMをセット。この後の登録はスマホから行なえるので、別途ネット環境も不要です。

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↑電源を投入、アンテナマークが立っている。
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↑料金プランと郵便番号を送信。

 端末の電源を入れてみると、すぐにAT&Tの電波を拾います。続けて付属のマニュアルにあるように希望する料金プランと郵便番号を送信。郵便番号は自分のよく使うエリアの番号なら何でもよし。私は良くニューヨークの“10171”を使います。電話アプリを開いてマニュアルにあるように送信します。今回は45ドルプラン、郵便番号“10171”なので、以下のように発信します。

*123*10171*14#

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↑SMSで電話番号が届くので電源を切る。

 するとすぐにSMSで自分の携帯電話(SIM)の電話番号が通達されます。この電話番号は設定メニューの自局番号にも自動登録されるようです。SMSの説明を読むと、ここでいったん電源を切って10分後に電源を再投入しろとのこと。なので、電源を切ります。

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↑4Gの表記が出た!あとは料金を入れるだけ。

 10分も待てないので、5分後に電源を入れてみると、アンテナマーク横に4Gの表記が出ました。これでSIMが開通し、あとは料金を入れれば使えるわけです。

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↑AT&Tのアカウントページは接続可能。

 この状態で料金はゼロですが、AT&Tのアカウント登録・料金追加ページはブラウザーを開くと接続可能です。URLは、“http://att.com/mygophone”あるいは“http://att.com/myatt”。

 ブラウザーでページを開いた後は、電話番号と初期パスワード(携帯電話番号の下4桁)でログイン、SMSで仮パスワードが届くのでそれを入力して新規パスワードを設定、名前とメールアドレスと簡単な住所(郵便物が付くわけでは無いのでホテルなどでよい)を入力してアカウント設定。そして、自分のアカウントに45ドルをチャージするためレシートに記載された番号を入力します。

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↑登録作業はちょっと長いけど難しくは無い。

 登録作業などは10分くらいかかりますが、説明に従っていけば難しいことは無いでしょう。料金を入れると最後に画面には“残高ゼロ”と出ますが、これは現在利用可能な状態で、今月ぶん(30日ぶん)の支払いが終わって残金がゼロの状態になったということ。有効期限が9月11日と出ていますよね。9月11日に45ドルを入れれば10月10日まで続けて利用可能、お金を入れなければ90日後にSIMそのものが使えなくなります。3ヵ月以内に渡米する予定があるなら、その時に改めて料金を入れればいいわけです。なお、SIMの有効期限は15ドルのチャージで30日、25ドルから60ドルのチャージで90日、100ドルのチャージで1年伸びます。

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↑テザリングも利用できるがうれしい。

 AT&TのプリペイドSIMはテザリングもオーケー。ホテルのWiFiが遅いので部屋の中で使ってみましたが下りで15Mpbs、上りで5Mbpsとまずまずの速度。いざというときのルーター代わりにも利用できます。

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↑渡航記念にもなるプリペイドスマホの購入。

 今回購入したZTEのスマホと1.5GBのプリペイドSIMのセットは94.99ドル、ニューヨークの州税が加算され103.42ドル、約1万2860円でした。SIMフリースマホを持っている人は現地でプリペイドSIMだけを買えば安上がりに通信できますが、海外に行った記念に現地のスマホを買うのもいいかもしれませんよ。ましてや自販機ならば言葉いらずで買えちゃいます。恐らくアメリカのほかの空港にもAT&Tは自販機を設置しているでしょうから、アメリカに行く機会があったらぜひ自販機でスマホ購入にチャレンジしてみてください。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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