BA型とダイナミック型、好みはどっち?
エレコムがAV機器メーカーのごとく、イヤホンやヘッドホン、スピーカーを立て続けに発売している。5月のハイレゾイヤホンに続き、6月にはドライバーのタイプが違う2つの製品を発売した。今回は、その2製品を聴き比べてみた。
米国Knowles社製のBA型ドライバー採用
AQUA EHP-BA100シリーズ
●エレコム ●実売価格 1万5000円前後
まずは“AQUA”と冠名をつけた『EHP-BA100』シリーズ。エレコムとしては初のノウルズ・エレクトロニクス製バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを採用。ノウルズのBA型ドライバーは高級インナーイヤホンにも多く採用されており、特に中高音域は繊細で澄みわたるような広がりのある音を楽しめるのが特徴だ。この製品はシングルタイプを搭載し独自構造でドライバーの性能を発揮。高剛性の真鍮製ハウジングで囲うことで、余分な振動を抑え、2層硬度のイヤーキャプにより密閉性を高め、低音域の音質も向上させている。
↑独自構造の“Sonic resonating structure”でハウジング内部の空間と強度を補強。真鍮製ハウジングで囲んでいる。 |
↑樽型デザインでイヤーキャップは3サイズを用意。耳にしっかりフィット。 |
★1039elecom-004.jpg ↑マイク付きリモコンを備えた『EHPBS100』シリーズも。スマホ利用にお勧め。 |
好きなクラシックに最適
中高音域の解像感が高く、低音域は落ち着いた響きなので、クラシック系音楽がとても聴きやすい。イヤホン本体は意外とズッシリくる重さで、密閉感もあり電車内で聴いていても雑音があまり気にならなかった。(ライター いーじま)
ボーカルがとても聴きやすい
光沢があってちょっと高級感を感じるデザインが好き。装着感もよく、いつも聴くJPOPの歌声がとてもクリア。ハイハットやベースは派手さはないものの、しっかり粒が揃っており、聴いていて疲れないのがいい。(本誌編集者 ナベコ)
SPEC
システム/装着方式●密閉型/耳栓タイプ
ドライバーユニット●バランスド・アーマチュア型 (シングル)
入力インピーダンス●48Ω
音圧感度●106dB/1mW
最大許容入力●40mW
再生周波数帯域●20Hz~20kHz
コード長/質量●1.2m(Y型)/約12g (コード含まず)
ダイナミックドライバーを2基搭載
EHP-CA2D3510シリーズ
●エレコム ●実売価格 5400円前後
もうひとつの製品が『EHP-CA2D3510』シリーズ。こちらは直径6ミリのダイナミックドライバーを2基搭載することで、繊細さに加え、低中音域に厚みをもたせた製品。ハウジング内部の空間を大きくすることで、音響効果を高める“Sound amplification chamber 設計”を採用。より豊かで伸びのあるサウンドを実現している。2層硬度のイヤーキャップは3サイズを付属し、カラーはブラック、レッド、ホワイトの3種。スマホで利用するならマイク付きリモコンを備えた『EHP-CS2D3510』シリーズもある。実売で5000円台なので、スマホ純正イヤホンの差し替えにオススメ。
↑2つのドライバーが縦に並びちょっと大きめだが、違和感なく装着できる。 |
付属のイヤーキャップは3つのサイズを用意。中心と外側の硬度を変えている。 |
テクノ系にしっくり
中高域の解像感はAQUAほどはないが、低音はしっかり響いているので、テクノやダンス系音楽にピッタリじゃないかな。Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのようなボーカル曲にもいい感じ。コスパ的には高い。(ライター いーじま)
今すぐこれにしたい
iPhoneの標準イヤホンに比べて、音像がはっきりしていてボーカル曲がとても聴きやすい。低音もよく響くのでベースの利いた楽曲も楽しめそう。密閉感があり音漏れもしにくく、安価だし今すぐ標準イヤホンをこれに変えたい。(本誌編集者 ナベコ)
SPEC
システム/装着方式●密閉型/耳栓タイプ
ドライバーユニット●ダイナミック型 φ6.0mm(片側2個使用)
入力インピーダンス●10.6Ω
音圧感度●104dB/1mW
最大許容入力●3mW
再生周波数帯域●20Hz~20kHz
コード長/質量●約1.2m(Y型)/約4g (コード含まず)
■関連サイト
エレコム
提供:エレコム
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12,799円
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