アメリカの調査会社Strategy Analyticsは7月22日(現地時間)に、2015年第2クォーターにおける世界のスマートウォッチの各社販売台数とシェアのリポートを発表した。リポートによると、2015年4月24日に発売された『Apple Watch』の販売台数は400万台、シェアにして75.5%を一気に獲得したとされている。前年同期と比べると、サムスンが73.6%から7.5%とシェアを落としている。圧倒的なApple Watchの販売台数が市場を5倍以上に拡大させた。
その一方でAppleは、2015年度第3四半期の業績を過去最高の四半期だったと7月22日(現地時間)に発表した。決算資料(PDF)によるとiPhoneは約4753万台、iPadは約1093万台、Macは約477万台と販売台数はそれぞれ発表されているが、Apple Watchの公式な販売台数はAppleからは非公開となっている。
ここで注目したい数字が、“Other Products”にあるRevenue(売上)の項目だ。ここには iPodシリーズ、Apple TV、買収したBeats製品など、そしてApple Watchが含まれていると明記されている。今期が26億4100万ドル(3274億8400万円)と2015年第2四半期の約16億8900万ドル(2094億3600万円)よりざっと、約9億5200万ドル(1180億480万円)も上乗せされている。
乱暴を承知で、この増加分がそのままApple Watchの売り上げと仮定して、マーケティング会社Slice Intelligenceが算出しているApple Watchの平均的な販売価格505ドルで単純に割ってみると……個数としては“約188万5148”という数字が浮かび上がってくる。もちろんこれがそのまま販売台数というわけではないだろうけれど、かといってOther ProductsカテゴリーががAppleWatch以外の理由で昨年同期比49%増になる理由もなさそうだ。
さまざまな調査会社のリサーチ結果は200万台から400万台といわれている。決算資料から(強引ではありますが)逆算した個数も、桁のレンジはそう変わらない"ある程度は確からしい”数字になっているのは、興味深い部分じゃないだろうか。
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