ここ数年の最新スマホはどれもディスプレーサイズが5インチ以上で、広々とコンテンツを表示できるものの、片手での操作はしづらい、と言われる製品が主流です。また、iPhone好きの人たちの中には「4インチで持ちやすい」と言って1世代前の『iPhone 5s』を使っている人たちもいるようです。
そんな中、3キャリアの2015年夏モデルで最も小さいスマホ、ソニーモバイル製『Xperia A4 SO-04G』が発売されたので外見や機能面などをチェックしてみました。
↑2015年夏スマホでは最小となる『Xperia A4 SO-04G』。 |
まずは基本性能をチェック
Xperia A4は4.6インチHD(720×1280ドット)解像度液晶のAndroid 5.0搭載スマホ。CPUは2.5GHzクアッドコアの『MSM8974AC』、メモリーは2GB、ストレージは16GB、バッテリーは2600mAh。ドコモの公称値として78時間の実使用が可能。詳しくは後述しますが、ハードウェアスペックは昨年11月発売の『Xperia Z3 Compact SO-02G』と同じです。
同じ2015年夏モデルでフラグシップ機の『Xperia Z4 SO-03G』(5.2インチ)と、『iPhone 6』(4.7インチ)と大きさを比べてみると、0.1インチ差のiPhone 6と比べてもひとまわり小さく持ちやすいのがわかります。
↑左からXperia A4、iPhone 6、Xperia Z4。 |
↑最新安定版の『Android 5.0』を採用し、ロック画面での通知表示など最新機能を多数搭載。 |
試しにXperia A4でベンチマークアプリ『AnTuTu v5.7.1(32ビット)』と『3DMark(Ice Storm Unlimited)』を実行してみたところ、5回連続実行後の平均値はAnTuTuが“44510”、3DMarkが“18720”となりました。
ちなみにZ4はAnTuTuが“46789”、3DMarkが“18219”という値。総合性能では当然Z4が上で、さらにZ4は64ビット環境も可能という結果。グラフィック性能はほぼ同じ値になりましたが(A4のほうがわずかに高いですが誤差の範囲)、Z4とA4ではもちろんZ4のほうがよりよい内蔵GPUを積んでいるため、A4の画面解像度が低いことが原因だと考えられます。
↑それぞれ5回連続実行後に集計し、算出した平均値。 |
Z3 Compactにはない“スタイルポートレート”
Xperiaといえば、カメラ。A4のカメラは、背面2070万画素、正面210万画素。510万画素の正面カメラを搭載したZ4と比べると“セルフィー向き”とは言いづらいですが、背面カメラはZ3 Compact同様、最大ISO12800の高感度撮影が可能で、夜景や風景、スナップショットを撮るぶんには十分すぎる性能を持っています。
機能面は、自撮り向けのリアルタイム加工が可能な“スタイルポートレート”を搭載するなどZ4と共通している部分はあるものの、同様の新機能“ARマスク”や“プレミアおまかせオート”の“料理”検出機能はついていません。全体的に“Z3 Compact以上、Z4未満”といった具合です。
↑スタイルポートレート適用前。 |
↑スタイルポートレート適用後。 |
Z3 CompactとA4、どっちを買う?
持ちやすく、性能&カメラ機能も十分備えているA4ですが、何度か出ている通りスペックはZ3 Compactと同じです。また、記事作成時のドコモオンラインショップの価格(新規一括の実質負担額)は、A4が3万8800円で、Z3 Compactは0円。価格だけで考えるならば、Z3 Compactのほうがお買い得ですね。
↑左がA4、右がZ3 Compact。 |
ただ使っていて気づいたのは、Z3 Compactは結構すべるということ。背面がガラスのせいか、滑らかな台や机の上に置いておくといつの間にか落ちていたり、冷房のきいた部屋や冬などの時期は背面が結構冷たくなったりしてビックリします。
その点、A4は背面はややざらつきのある素材に変更されており、どの環境でも持ちやすいと感じました。また、最新のAndroid 5.0をいち早く搭載しているので(Z3 Compactもアップデート予定)、なるべく最新の環境を使いたい人にオススメです。
さすがにZ3 Compactからの買い替える人はいないと思いますが、今まで小さい端末を使っていて大きい端末は使いたくない人、iPhone 6シリーズが大型化してしまって小型のAndroidを検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
●関連サイト
・ドコモ 該当製品ページ
・ソニーモバイル 該当製品ページ
また、好評発売中の電子版『週刊アスキー No.1038』では、Xperia A4のより詳細なレビューを掲載。A4で利用できるAndroid 5.0の新機能にも迫っているので、ぜひBOOK☆WALKERやKindle、Newsstand、dマガジンなどでぜひご覧ください!
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