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モバイルバッテリー選びの極意 個性と機能が光る厳選新定番バッテリー6

2015年07月19日 20時00分更新

 これまでの連載第1回第2回ではモバイルバッテリーの容量や注目すべきスペックの見方、急速充電の実際の充電速度について紹介してきました。最終回ではでは、今までの記事内容を踏まえてのオススメモバイルバッテリーを紹介します。大型&大容量モデルから、外出先で便利なケーブル内蔵やコンセント搭載モデルまで、日常や旅先での利用スタイルに合わせたモバイルバッテリーを選びましょう。

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大容量&軽量ボディーに合計3.4Aの高出力が魅力

cheero Power Plus 3 13400mAh
●cheero
●実売価格:3500円前後
●容量:13400mAh

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 Amazonなどのネット通販を中心に販売する、cheeroの大容量モバイルバッテリー。13400mAh前後の製品としては245グラムと軽量な点が魅力です。

 USB端子は出力2.4Aと出力1Aの2つを搭載。合計出力も3.4Aと余裕があるので、2台のスマホやタブレットを同時に充電してもUSB出力を落とさずに充電を続けられます。また、モバイルバッテリー自体の充電も入力2Aに対応。大容量かつ軽量なバッテリーを気軽に持ち歩きたい人にオススメです。

人気の大容量モデルに急速充電器も付属

Astro E4 第2世代 モバイルバッテリー 13000mAh (アダプタ付属モデル)
●Anker 
●実売価格:4300円前後
●容量:13000mAh

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 Amazonやアスキーストアなどで人気のAnker製モバイルバッテリー。低価格ながら13000mAhの大容量に、USB×2ポートに合計3Aを出力できる性能や、入力2A対応などバランスのとれた製品です。LEDライトも内蔵し、夜間や災害時には緊急用のライトとしても活用できます。

 さらに、このパッケージには5V/2A出力の急速充電対応USB充電器が付属します。手持ちのUSB充電器がスマホ用のひとつしかない場合も、このパッケージなら買ってすぐにスマホとモバイルバッテリーを同時に充電できます。

 この製品のマニアックな注目点としては、USBポートから最大5V/3Aの電力を出力できる点です。現時点で3Aの電流を要求するUSB機器は一部の小型PC(NUC)ぐらいしかありませんが、デジタルガジェットをリスキーに使うことが多い人は1台もっておくと便利かもしれません。

最大4A!3つのUSB機器を同時に急速充電できる

Astro E7 モバイルバッテリー 25600mAh
●Anker
●実売価格:9000円前後
●容量:25600mAh

Anker Astro E7
Anker Astro E7 モバイルバッテリー 25600mAh ホワイト

 25600mAhもの大容量バッテリーを搭載し、『iPhone 6』なら約10回、大型タブレットの『iPad Air 2』も約2.4回充電できます。さらに、3つのUSB端子を搭載し一般的なモバイルバッテリーよりも多くのスマホやタブレットを同時に充電できます。

 3つのUSB端子には合計で4Aの電流を出力できるので、スマホを3台接続した状態でも1台あたり約1.3Aの電流を供給可能。また、2Aを要求するタブレットも2台同時に充電できます。海外への長距離フライトのほか、あまり宿を利用しない長旅や、エリア端でバッテリーを消費しがちな登山などにも最適です。

急速充電よりもさらに速い『Quick Charge 2.0』対応

10000mAh External Battery Quick Charger PB-T1
●AUKEY
●実売価格:3600円前後
●容量:10000mAh

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 新しい急速充電の規格『Quick Charge 2.0』に対応したモバイルバッテリー。USB端子はひとつだけですが、対応スマホとの組み合わでは従来の急速充電よりもさらに速く充電できます。

 『Quick Charge 2.0』を簡単に説明すると、対応スマホとの組み合わせに限り、最大9V/1.8Aの最大電力16Wで充電するモードに切り替わります。従来の『Quick Charge 1.0』は最大5V/1.8Aの最大電力12Wなので、対応スマホなら約1.3倍の電力で充電できることになります。

 対応スマホは『Xperia Z2』や『Galaxy S5』など昨年の夏以降に発売されたAndroidスマホの多くで利用できます。実際に『Xperia Z3 Compact』を50%まで充電したところ、従来の出力5V/2.1Aのモバイルバッテリーでは51分かかりましたが、『Quick Charge 2.0』対応のPB-T1では42分と、実際に1.2倍高速に充電できました。

 現在Quick Charge 2.0対応のモバイルバッテリーはAUKEYとSTYLEDの2社しか販売していませんが、ソニーも8月20日にQuick Charge 2.0対応の10000mAhモバイルバッテリー『CP-R10』を発売予定。最新スマホをより高速に充電したいなら、今後要注目の製品です。

充電器兼用のコンセント付きモバイルバッテリー

QE-AL201
●パナソニック
●実売価格:4150円前後
●容量:5000mAh

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 出力1.8Aのスマホ向けUSB充電器に、5000mAhのモバイルバッテリーを搭載。ホテルや自宅ではコンセントにつないでスマホを充電し、外出先でもモバイルバッテリーとして内蔵バッテリーから充電できます。USB充電器とモバイルバッテリーの両方を持ち歩かずに済むので、出張や旅行で少しでも荷物を減らしたいユーザーにオススメです。

 注目は、コンセントにつないだままスマホと内蔵のモバイルバッテリーを順番に充電できる点です。一般的なモバイルバッテリーは、コンセントからの充電中にUSB端子へスマホをつなぐと内蔵バッテリーに負担がかかって発熱や故障する可能性があります。ですが、『QE-AL201』はコンセントにつないだ状態でも、USB端子に接続したスマホを充電したあとで内蔵バッテリーの充電に切り替わる安全設計になっています。

ケーブル忘れ防止! LightningとマイクロUSBケーブルを内蔵

BSMPB06
●バッファロー
●実売価格:6200円前後
●容量:5200mAh

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 5200mAhのモバイルバッテリーに、iPhoneやiPad向けのLightningケーブルを合体。本体側面にはマイクロUSBケーブルも収納して持ち歩けるので、充電するさいのケーブル忘れを防止できます。

 モバイルバッテリーとしては、出力2.1Aの急速充電に加えてバッテリー自体も入力2Aの急速充電に対応。本体重量も176グラムと軽く、いざというときのために日ごろから持ち歩きやすい製品です。

厳選モデルはこんな人にオススメ!

 ここまで6台のモバイルバッテリーを紹介してきました。普段からスマホやタブレットを2台持ちしている人なら、最初に紹介した『cheero Power Plus 3 13400mAh』や『Astro E4 第2世代 モバイルバッテリー 13000mAh(アダプタ付属モデル)』が大容量ながらバランスがとれていてオススメです。

 ふだんはスマホ1台持ちのユーザーや、スマホ初心者の方が使いやすいモバイルバッテリーとしては、最後に紹介した『QE-AL201』と『BSMPB06』がオススメ。容量がスマホ1~2台ぶんかつ軽量で持ち歩きやすいのも魅力です。特に、ふだんからスマホの充電器を持ち歩いているユーザーは『QE-AL201』に持ち変えるとスムーズに移行できるでしょう。

 『Astro E7 モバイルバッテリー 25600mAh』はかなり重たいこともあって、長期間の外出や複数人での利用が多いユーザー向け。『10000mAh External Battery Quick Charger PB-T1』はUSB端子が1ポートに制限されますが、少しでも充電速度を高速にしたいユーザー向けです。この2機種はちょっとマニアックかもしれません。

 最新のスマホはバッテリー切れしづらいものも増えてきましたが、それでも外出先でバッテリー切れを気にする必要がなくなるモバイルバッテリーは便利なアイテムです。これまでの記事で、ふだんの利用スタイルや利用目的に合ったモバイルバッテリーを選んでください。

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