元ノキアの開発者が立ち上げた第3勢力のスマホOS“Sailfish OS”。インドのインテックスはMobile World Congress 上海 2015で、Sailfish OS搭載スマホ『Aqua Fish』を発表しました。最新バージョンの同OSを搭載したモデルです。
↑Sailfils OS 2.0を搭載。 |
インテックスが発表したAqua Fishは、Sailfish OSの最新バージョン“OS 2.0”を採用しています。今年3月に同OSの開発元でもあるヨーラ(Jolla)が発表した『Jolla Tablet』に続くSailfish OS 2.0搭載端末となり、スマホとしてはこのAqua Fishが最初のものとなります。
↑詳細スペックは現時点では非公開。 |
Aqua Fishは、ヨーラが2013年に発売した最初のSailfish OS搭載スマホ、『Jolla Smartphone』と外見はほぼ同じ。ただし、詳細なスペックはまだ非公開とのこと。現時点で判明しているのは『Snapdragon 600』を搭載し、通信方式はLTEに対応しているという2点のみです。
↑サイズに厚みがあるのは秘密が隠されている? |
側面から見ると本体はやや厚みがありますが、これは“The Other Half”(TOH)と呼ばれる背面カバーの装着を考えているからです。Jolla Smartphoneは、背面カバーを交換して、NFCやスライド式のキーボードなどの物理的な機能を拡張することができました。Aqua Fishも同様の拡張性が提供されるものと見られます。
↑本体は白と黒のカラバリ、画面サイズは4.5インチか。 |
Aqua Fishの本体サイズはコンパクトで、画面サイズ4.5インチ。本体カラーは白と黒の2色展開。
↑黒モデルは背面がオレンジカラー。 |
カメラ画質も現時点では未定、試用したところ遜色ない写真が撮影できたことから800万画素以上のものが搭載されていると思われます。なお、ブラックモデルは、背面カラーが落ち着いたオレンジです。
↑“The Other Half”の構造がわかりやすい。 |
側面から見ると、本体の半分を交換して機能を拡張できるというThe Other Halfの“ハーフ”の意味する構造が理解しやすいです。
↑残念ながら日本語は無し。 |
インテックスはこのAqua Fishをインドや新興国へ販売予定。インドでの販売価格は1万2000ルピー(約2万3000円)前後になるとのこと。ただし、対応言語には日本語は入っていませんでした。
↑スワイプで操作を行なうSailfish OS。 |
Sailfish OSは画面の左右・上下のスワイプで操作を行なう独特のUIを備えます。画面左から右へスワイプすると、隠されていた後ろの画面が見えるような効果があるなど使い勝手も悪くはありません。Andoridアプリを動作させることも可能です。
↑第3勢力にどこまで成長できるか。 |
先進国ではすでにAndroidとiPhoneが高いシェアを取っていることから、Sailfish OSスマホの主な販売先は新興国になります。新興国ではスマホの普及が伸び続けているだけに、Aqua Fishがどこまで販売数を伸ばせるか注目です。
●関連サイト
・MWC Shanghai 2015
・Sailfish OS
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