上海にて開催中の“MWC 上海 2015”にて、ファーウェイのリチャード・ユーCEOがグローバルデバイスサミットに登壇。次世代ケータイについて言及しました。
↑次世代ケータイ『スーパーフォン』について語るリチャード・ユー氏。 |
リチャード・ユー氏によると、ケータイの革新は約12年周期で訪れているとのこと。1995年に第1世代のフィーチャーフォンが登場。電話を手軽に持ち歩けるようになっただけでなく、SMSなどでテキストのやり取りもオンラインで可能になりました。
さらにその12年後の2007年には、スマートフォンが普及しはじめ、通話やテキストだけのコミュニケーションから、エンターテイメントやショッピング、SNSなど人々の生活を手助けするアイテムとして進化しています。
↑ケータイの進化は12年周期。次は2019年な気もしますが、小さいことは気にしない。 |
そしてさらに12年後となる、2020年ごろにはスマートフォンを超える『スーパーフォン』が登場するとのこと。スーパーフォンの特徴は3つで、ひとつは“各種センサーを装備して人が感知できない情報も収集できるようなること”です。
↑生物の脳は環境に合わせて進化してきた。 |
生物は環境に合わせて進化し適応しています。鳥は大空を飛べ、イルカは人間の可聴範囲外の周波数を使って遠距離でのコミュニケーションが可能。
人はこういったほかの生物のような特殊能力は持っていませんが、ほかの生物を真似た機器を開発することで、それらの能力を得てきました。
↑飛行機やクルマなど、機器の開発で人間の能力を超える力を発揮してきました。 |
現在でもスマートフォンには位置情報など人間には検知できないセンサーが搭載されていますが、スーパーフォンにはさらに、聴覚や視覚、味覚など人間の五感を超えた情報を検知できるセンサーが搭載されるとのことです。
ふたつ目の特徴は“クラウドと連携して、スーパーフォンのセンサーが検出した各種データをオンラインで管理すること”です。さらに持ち主の人の行動や習慣を学習して、管理したデータと結びつけることで、持ち主に合わせた情報を自動で提供してくれます。
↑人とデバイスの共生で認識力をアップ。 |
つまり、スーパーフォンが人の能力以上のデータを収集し、普通に生活していたのでは気が付かない情報を教えてくれます。認識力がアップするというか第六感的な能力を身につけられるわけです。こうなるとエスパーというか、これってガンダムで言うところの“ニュータイプ”ですよね。
3つ目は3DスキャンやVR、ARを使ってあらゆる感覚をシミュレートできるというものです。たとえば、相手がその場にいなくても、フォログラフィーなどを使って、実際に対話しているかのような体験ができるようになるとのこと。
↑スーパーフォンにより、人と人、人とモノ、モノとモノすべてがつながる。 |
さらにお互いのコミュニケーションにもスーパーフォンが使われるので、普通に対話した以上の情報が交換できます。その場にいない人も認識できて、お互いがわかり合える……これもまさにニュータイプ!
↑スーパーフォンは人をスーパーマンにする……そこはニュータイプでお願いします。 |
実際のコンセプトモデルなどが発表されたわけではありませんが、宇宙に出なくてもモビルスーツがなくても、2020年あたりからスーパーフォンの普及で人の革新が始まり、ニュータイプが出現しそうな勢いになっているようです。
●関連サイト
MWC Shanghai 2015
-
3,375円
-
16,800円
-
26,800円
-
28,790円
-
11,800円
-
999円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります