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USB Type-Cメモリー登場!早速12インチMacBookにぶっ差して計測してみた

2015年06月17日 18時15分更新

 みなさん、こんばんは。週刊アスキーの吉田でございます。さて、本日サンディスクが発表会を開催し、USB Type-C対応のUSBメモリー「Dual USB Drive Type-C」を7月に出荷することを発表しましたよ。USB Type-Cメモリーは、12インチMacBookユーザーが心待ちにしていた製品ですね。速攻で実機を手に入れたので実際に使ってみました。

SanDisk
写真中央が「Dual USB Drive Type-C」。7月に発売予定です。

Dual USB Drive Type-C

 同社初のType-C対応製品で、メモリー容量は32GB。本体はType-Cコネクターはもちろん、通常のコネクター(Type-A)も備わっています。12インチMacBookからコピーしたデータ、ほかのMacやWindowsマシンにそのままコピーできるわけです。価格は1万円前後になる見込みです。

SanDisk
通常のType-Aコネクターも搭載しているので、ほかのMacやPCとのやり取りに使えます。ぶら下がっているように見えるのがカバーで、一方のコネクターを覆える仕様です。
SanDisk
Type-Cコネクターは、通常のコネクタの反対側に備わっています。

 Type-Cコネクターの魅力はなんといっても、裏表どちらでも差せること。12インチMacBookでUSBメモリーを使うには、これまではアダプターが必要でしたが、この製品を持っとけば安心ですね。

SanDisk
12インチMacBookに挿した状態。製品自体もコンパクトです。

 もちろんベンチもやりました。5GBファイルのシーケンシャルリード/ライトの速度をチェックしてみたところ、リードは70MB/秒、ライトは47MB/秒となりました。USB 3.1ではなく3.0の対応なので、Type-Cで12インチMacBookに接続した場合と、Type-Aで15インチMacBook Pro Retinaに接続した場合で速度差は見られませんでした。

SanDisk
ベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」で5GBの連続読み書き速度を計測。

 12インチMacBookに接続すると、FAT32でフォーマットされたUSBメモリーとして認識されます。

SanDisk
製品はFAT32で初期化されていますので、そのままMacで使えます。

  USB 3.0のSuper Speed(5Gbps)で接続していることがわかります。

SanDisk
「システム情報」アプリで、どのバスにつながっているかを確認できます。

 なお、Macで緊急起動用ディスクに使いたい場合は、「パーティションマップ形式」を「GUIDパーティションテーブル」、「ファイル形式」を「Mac OS拡張」に変更する必要があります。ただし、ファイル形式を「Mac OS拡張」にした場合は、Windowsなどで読み込めなくなるので注意、

SanDisk
Windowsとやり取りしたい場合はファイル形式はFAT32のままで。

 今回の発表会に合わせて来日した米サンディスク社のリテール製品マーケティング部門のバイスプレジデントを務めるディネッシュ・バハール氏によると、「先行発売している北米ではMacユーザーから強い支持を受けた」とのこと。実際に有名ブランドでType-C対応のUSBメモリーを出しているメーカーはサンディスクぐらいのなので、納得ですね。

SanDisk
米サンディスク社のリテール製品マーケティング部門のバイスプレジデントを務めるディネッシュ・バハール氏。

●Dual USB Drive Type-Cの主なスペック
容量:32GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A/Type-C
価格(市場想定価格):1万円前後

iXpand Flash Drive

 ついでといってはなんですが、Lightningコネクターを搭載したiOSデバイス向け外部ストレージも使ってみます。こちらはLightningコネクターを搭載する最近のiPhoneやiPadに直接差せるUSBフラッシュメモリー。5月に容量128GBの製品が加わりました。

SanDisk
「iXpand Flash Drive」は16/32/64/128GBの容量があります。

 USB Type-Aコネクターも備えており、iPhoneなどからコピーしたデータをそのままMacやPCに移せます。

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通常のコネクター(Type-A)にはカバーが付いています。Lightningコネクターのほうが本体からグイっと持ち上げて使います。

 iPhoneなどで使うには専用アプリが必要ですが、製品を接続するとアラートが表示されるので手間が省けますね。

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iPhoneなどに接続すると専用アプリのダウンロードを促す画面が現れます。これは親切。

 専用アプリ「iXpand Flash Drive」では、iPhoneの内蔵カメラで撮影した画像やアドレスデータなどを自動的にバックアップする機能を備えています。iPhoneの内蔵ストレージの空き容量やバッテリーの残量などもこのアプリでチェックできるので便利。

SanDisk
専用アプリ「iXpand Flash Drive」でで、ファイルのバックアップやブラウズが可能です。

 iXpand Flash Driveでは、iXpand内のデータを閲覧することもできます。

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iXpand内のデータはファイルの種類ごとにフォルダー分けされた状態でブラウズできます。

 「カメラロール」にある写真をバックアップしたあとに、iPhoneやiPadからバックアップ済みのデータを消去するという機能もあります。

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iXpandへのバックアップ終了後にiPhoneからデータを消す設定にしておけば、iPhoneの内蔵ストレージの空き容量を増やせます。

 ちなみになんでiXpandがデカいのかというと、本体にバッテリーを搭載しているからです。バハール氏によると「iOS 8以上のiPhoneやiPadでは外部ストレージをサポートしているが、仕様上バッテリーを搭載しないときちんと動作しない」そうです。

●iXpand Flash Driveの主なスペック
容量:16/32/64/128GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A、Lightning
価格(市場想定価格):16GB 1万円前後、32GB 1万4000円前後、64GB 2万円前後、128GB 3万円前後

Dual USB Drive 3.0

 こちらは、マイクロUSBコネクターを備えたUSBメモリーです。

SanDisk
親指ほどのサイズのUSBメモリー「Dual USB Drive 3.0」。

 コネクターは本体に収納できるため、非常にコンパクト。手に持つ(指で挟む)とその小ささがわかりますね。

SanDisk
コネクターは本体に収納でき、サイドに備わっているスライドスイッチで一方のコネクターを露出させて使います。こちらはType-A。
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反対側にAndorid端末などに接続するためのマイクロBのコネクターが備わっています。

 そのままAndroid端末に接続すれば、外部ストレージとして認識されます。通常のType-Aコネクターも備えていますので、Android端末とPCやMacでデータをやり取りしたいときに便利ですね。

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Androidでは専用アプリなどは不要で、接続するとそのまま外部ストレージとして使えます。
SanDisk
もちろんファイルのブラウズも可能。

●Dual USB Drive 3.0の主なスペック
容量:16/32/64GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A/マイクロB
価格(市場想定価格):16GB 2500円前後、32GB 4500円前後、64GB 7000円前後

 ここで紹介した3製品を15インチMacBook Pro Retiaに接続してベンチマークテストを実行してみました。最も高速なのは、Dual USB Drive 3.0でリードが133MB/超を超えてますね。iXpandは残念ながら低速です。

SanDisk
ベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」で5GBの連続読み書き速度を計測。

おまけ

 バハール氏は、USB Type-Cポートを搭載したAndroid端末「LeTV Le 1」も見せてくれました。

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中国LeTV社の「Le 1」というスマートフォン。
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世界初のUSB Type-Cコネクターを採用したAndroid端末。もちろん、サンディスクのDual USB Drive Type-Cが使えます。

●関連サイト
サンディスク

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