先日モバイルWiFiレンタルのテレコムスクエアが送っているメールマガジンで、なんかいきなり面白いコラムが届いたのであった。オウンドメディアとかそういうオシャレなのではなく、たんにガジェッターの広報さんがネタに困って書いちゃった系のコラムなのだが、よかったので許可をもらって転載させていただくことにした。
じつは、主要国でiPhoneがAndroidのシェアを上回っている国は、日本以外にありません。その理由は諸説ありますが、日本の携帯市場の特殊性にあると考えています。
世界の携帯市場は主にハイエンド(高機能・高価格帯)、ミドルレンジ(中級)及びローエンド(低機能・低価格帯)の3種類に分かれ、ミドルレンジ及びローエンドのカテゴリーが市場の大半を占めます。
顧客は、自分の収入等から購入可能なカテゴリーを選び、購入します。
iPhoneは、世界中で同一の仕様(対応周波数を除く)で廉価版が存在しないため、世界中の携帯市場でハイエンドとして扱われています。(日本では廉価版と思われていたiPhone 5cも、世界的には十分ハイエンドでした)
よって、世界の携帯市場ではハイエンドを購入可能なごく一部の人からしか選ばれないため、どうしてもiPhoneのシェアが低くなります。
しかし日本では、携帯電話会社が販売時に大量に補助金を投入していることもあり、世界基準で見るとハイエンドの商品が安く購入できます。そのため、日本ではミドルレンジ及びローエンドに当たる携帯市場が事実上存在しませんでした。
以上から、世界では主に金銭的な理由でごく一部の人しか購入できないiPhoneを、日本ではスマートフォンを購入するすべての層が選択肢に加えられるため、結果としてシェアが他の国々より圧倒的に高いのだと思います。
今年の5月にSIMロックフリーが義務化されたことで、販売時に補助金を投入して廉価にスマートフォンを売るビジネスモデルが成り立たなくなると言われています。
しかし携帯電話会社は早期解約で多額の違約金が発生するという形をつくり、補助金を継続する意向です。そのためiPhoneの優位は今後もしばらく続くと考えます。
今回のコラムを3行でまとめますと、
・iPhoneは世界的にはハイエンド機種のため、お金持ちしか買えない特別な機種となっている。
・しかし日本の場合、すべてのスマホがハイエンドのため、特別な機種扱いはされていない。
・しかも携帯会社による大量の補助金のお陰で、安くてだれでも買えるため、シェアが高い。
以上、スマホを個人的に多数所有しているけど、iPhoneは1台も所有していない筆者のコラムでした。
●関連サイト
テレコムスクエア
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