Surface3はやっぱりイケていた。
5月26日-27日と2日間にわたって東京・御成門のイベント会場で開催されたマイクロソフトの開発者向け大規模イベント『de:code』。ソリューション展示や新技術展示のあるExpo会場で、Surface3が実機展示された。国内での一般公開はおそらく初だ。
画面サイズはひとまわり小さいものの、単体で見ればPro3と見分けがつく人は少ない。逆にいえば、質感の妥協もないということだ。 |
すでにアメリカではWiFi版の出荷が開始されており、秋葉原では極少量の海外版仕様が輸入販売されていたりもするが、うるさがたの多いIT系記者の間でも評判はなかなか良い。
世間の注目は、Core i系だったProシリーズから、新たにコードネーム CherryTrailの新Atomプロセッサ『Atom x7-Z8700』の快適性。輸入してまで買った人や、プレス発表会に参加した記者たちが「意外と早くて快適」といっているのが本当かどうか?というところ。ざっと触った感じ、Windows8.1のレスポンスは確かに悪くない。
展示されたデモ機の一部は注目のLTE版。当然SIM入りの通信可能状態での展示だった。
モバイルブロードバンドの位置に"Softbank(LTE)"の文字。接続する際は、ここをタップして、"接続"をクリックするとLTE通信につながる。 |
Surface3の特徴でもある、取り外し可能で画面保護カバーも兼ねる『タイプカバー』は、Pro3からキートップの大きさを変えずに、カバーのミミの部分を削ることで小型化した。キーピッチへの妥協がないので、打ちやすさは折り紙付き。またキーのベース部分の剛性は、Pro3よりもしっかりとしていて、これなら僕らのような長時間の文字入力をする仕事でも不足はまったく感じなそうだ。
さて、Surfaceをめぐっては、個人的に最大の疑問が1つあった。
「Pro3のタイプカバーが流用できるというウワサが本当なのか?」
おいおい、と突っ込まないでくださいね。
Pro3に比べてSurface3のタイプカバーは高い。Pro3が1万4000円程度なのに対し、Surface3は1万6930円。3000円近く高い。せっかく購入するわけだからキーボード付きで買わなきゃという同調圧力は強いわけで、結果試算してみると、イニシャルコストとして合計金額が想像より高いなぁと感じている人もいるでしょう。
ちなみに、LTE版でタイプカバーをセット購入すると、合計金額は11万6070円ナリ。テザリングなんてしなくていいLTEはとっても魅力的だけど、イメージ10万円切りのつもりで買うと「おっとっと」となる。
この記事で指摘するように、会場で見た所、たしかにPro3とSurface3のタイプカバー端子は似ている。これまでハメてみる機会がなかったのだけれど、都合良くde:code会場にはその両方が展示されている。
これはチャンス、ということで装着してみた写真がこちら。
タイプカバー端子部分にぴったりあうサイズ。というかどう見ても同じです。 |
たしかに、端子はぴたっと付きそう。まったく同じサイズだ。そしてかちゃっと入れてみると……
カチャッ。 |
ついた!!!
12インチ(Pro3)に対して10.8インチなので、画面サイズが当然違う。ということでキーボード周囲の部分はやっぱり大きくハミ出してしまう。たしかにタイプカバーを流用できれば、従来のPro3ユーザーなら少しだけ導入コストの節約は可能。
ただし、このハミ出しを許せるかどうかは……ね。
カバーを閉じて裏返してみたところ。背面のマグネシウムボディも綺麗ですね。 |
うーん。個人的には"節約のためにガマンする"というにはハミ出しが許容量を超えてます。一体感的にも、やっぱりPro3流用は画面保護カバーとしての機能性も微妙ですね。3000円の価格差なら当然Surface3向けを買うべきだし、Pro3のタイプカバーを持っていたとしても、流用はナシでしょ、という判断。
ということで実験結果としては、「端子互換性があって、ちゃんと使える」ではありますが、実用は厳しいですね。Surface3を買ったなら、大人しく正規品の純正タイプカバーも買うのが幸せになりますよ、ということでした。
●関連サイト
Surface3製品ページ
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