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Windows 10の正式リリース日は?Build 2015 day1リアルタイム中継【更新終了】

2015年04月30日 00時55分更新

 米マイクロソフトによる開発者向けカンファレンス『BUILD 2014』が4月29日(現地時間)、サンフランシスコでいよいよ始まりました。

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 まずはCEOのサティア・ナデラが登場。

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 作曲家であり開発者のデビッド・ウィリアム・ハーンを招き、ペンタッチ入力で楽譜上に音符を手書き文字認識させるアプリのライブデモを紹介。アプリ開発者のために、マイクロソフトのプラットフォームで新しいインフラを構築できるようにしたいと説明しました。

 続いて、サティア・ナデラ氏の後任としてクラウド及びエンタープライズ部門を統括する担当執行副社長スコット・ガスリー氏が登場。Microsoft Azureは現在、100万人以上のサーバーを管理し、GoogleとAmazonのクラウドへの取り組みを行なっているとしています。また、Microsoft Azureの収入の40%以上は、スタートアップ企業から来ているとのこと。

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 Day1キーノートの大きなポイントは3つ。

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 クラウドコンピューティングプラットフォーム“Azure”の話。

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 Windows用、Linux用、Mac OS X用の.NETのダウンロードをアナウンス。

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 Visual Studio Onlineを使ったデモ。3Dプリントに使うモデルリングデータを扱うサイトの話で、Android端末ではどう表示されるかなどのエミュレーターも使えるようです。

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  Windowsはもちろん、Mac OSでもLinuxでも動くVisual Studio Codeが発表されました。本日から開発者は無料でダウンロード可能となります。

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 なんと、さらにUbuntu OSでもネイティブに実行することができます。

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 Visual Studio Familyの紹介です。

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 続いて、SQL Data Warehouseの紹介。数秒単位でスケールでき、機械学習も行なえるとのこと。

 さらにMac、Linuxソフトウェア開発者へ、初となる『.NET Core』の提供を発表しました。

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 サティア・ナデラCEOが再度登場。続いてのプラットフォームの技術革新はOfficeについて。ロブ·レファーツ氏が登場し、Windows 10上でのWord 2016デスクトップアプリケーションをデモ。Officeをプラットフォーム化すると説明しました。開発者は、Windows、Webのほか、iOSともまたがるアドオンの作成が可能になります。

 UberとOutlookが連携し、Outlookの予定表から直接、乗車をスケジュールすることも可能とのこと。毎回、別のアプリを立ち上げる必要がなくなるわけです。

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 さあ、いよいよWindowsの話です。Windows 10の紹介ビデオのあと、副社長のテリー・マイヤソン氏が登壇。

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「我々の目標は、Windows 10を、これまでで最も魅力的な開発プラットフォームにすること。」

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 電話などの小さな画面のデバイスから、大規模な壁掛け大画面ディスプレーにオールインワンPC。それらすべてをひとつのプラットフォームで、単一のアプリケーションで、すべてのデバイス間で実行することができるのがWindows 10。どんな開発者でも参入できます。

 Windows Storeが進化し、アプリケーションが発見するのは非常に簡単になります。

 また、Windows Phoneのみならず、すべてのWindowsデバイスに対してのキャリア決済を発表します。使用中の携帯電話を介して、アプリやサービスを購入することができるということです。

 さらに、ビジネスのためのWindowsストアを用意。企業や学校はカタログから必要なアプリだけ選び、Windowsストアをカスタマイズできるようになります。

 いくつかのパートナーのアプリを見ていきましょう。

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 ユニバーサルアプリはデスクトップでも動き、ウインドーの大きさをドラッグで変えられます。

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 こちらはXbox Oneでユニバーサルアプリを使っているデモ。

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 もちろんWindows Phoneでもユニバーサルアプリは動き、PCとスムースに連携できます。

 Windowsストアでアプリを開発するための、4つの新しいプラットフォームを示します。1つめは“ウェブ”。

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 ウェブで使っているサイトやツールをそのまま再利用できるということです。アプリ内購入もサポートされるということで、アプリから曲を購入するデモ。購入しようとするとダイアログが出る。

 2つ目は“.NET&Win32”。既存のデスクトップアプリを、そのままストアに再利用。

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 Win32のPhotoshop Elementsをデモ。

 Adobe Photoshop Elementsを使って、ジョーの髪を切りとり、ガスリーの頭の上にのせました。会場で笑いが起きました。

 3つ目は“Android(Java/C++)”です。JavaとC ++コードのほぼすべてを再利用できるので、Windows 10でAndroidアプリが動きます!

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 Windows Phoneを使ったホテル検索アプリのデモ。このアプリはもともとAndoidアプリですが、コードを再利用することでこういったことが可能になります。

 最後の4つ目の道は、もちろん“iOS(Objective C)”です。Visual StudioにiOSアプリを持ち込めば、簡単にWindows 10のアプリにできるということです。

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 会場ではゲームアプリ『キャンディークラッシュ』を取り込み、Windows 10版にして動かすデモを行ないました。ほんの少しコードを変更するだけで、すぐにWindowsストアアプリへ。

 ここで会場の参加者に無料で『HP Spectre x360』がプレゼントされると発表されました。うらやましい……。MacBook Proより薄くて軽いしタッチパネルだよ!と告げています。そして、ホテルのWiFiからWindows 10へとアップグレードするように、と会場を笑わせました。

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「私たちの目標は、Windows 10のリリースから2、3年以内に、Windows 10を実行しているデバイスが世界中で10億に達することです。」

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  ロック画面にも学習する音声検索機能である“Cortana(コルタナ)”が表示できます。ここで実行されているビルドは10105とのこと。

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 デスクトップ版のCortanaをデモ。Viberを使ったチャットやメッセージ送信をハンズフリーで行ないました。

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 “Spartan(スパルタン)”と呼ばれてきた新ブラウザーの正式名称は『Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)』に決定。 Edgeはアプリを見つける機能もあるようです。

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 タブレットモードも非常に使いやすく進化しました。8インチタブレットでのWindows 10デモ。タッチ操作で上下方向にスクロールして、ストアアプリなどを選べます。 

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 左端からスワイプすると電源などのメニューが出てきます。

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 タスクビューではタップするとアプリが全画面表示されます。また、使う端末やデスクトップアプリによって、瞬時にペンとタッチで操作するモードに柔軟にチェンジします。

 柔軟なのはそれだけではありません。会場では、Windows PhoneをHDMIで液晶につないで、Bluetoothマウスやキーボードもつなぐと、まるでPCのように表示され、そのまま操作できるというデモを行ないました。

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 Windows Phoneとテレビがあれば、ホテルの部屋が劇場にもなるということです。

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 Windows PhoneのExcelアプリも、デスクトップアプリのような使い勝手を可能にします。

 続いてアレックス・キップマンが登場し、AR+VRデバイス“HoloLense(ホロレンズ)”の紹介です!

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 空中にタイルUIが浮かび、アプリは立体感があります。アプリのウインドーは壁や床など、場所を問わずドラッグ・アンド・ドロップで配置することが可能です。壁にスカイプを配置したり、ブラウザーや写真アプリ、机の上にビーチふうの天気アプリを置いたり。
 ビデオアプリを壁に配置して、超拡大表示させることも可能です。HoloLensは全く新しいパラダイムを提示するでしょう。

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 企業に売り込むとしたら、建設業界、外科医を目指して解剖学を学ぶ学生のためにも役立てると思います。
すでに、マイクロソフトは、NASA、unity、ウォルト・ディズニー・カンパニーなど、多くの企業と提携しました。

 最新版のHoloLensは、ワイヤーがなく、外部カメラも、電話もなく、PCとの接続は必ずしも必要ではありません。

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 HoloLenseのデモにはB15というホログラムロボも登場。下の機械部分はリアルですが、宙に浮いている部分がホログラムとなります。操作コンソールなども宙に浮かんでいるのが未来的ですね。なお、B15にはRaspberry Pi2が採用されています。

 最後にナデラCEOが再登場。Windows 10のリリース日について発表されるかと思われましたが、Day1での発表はありませんでした。

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■週刊アスキーからのお知らせ

 日本時間4月30日(木)深夜23時30分から5月1日(金)未明にかけて、Windows10速報解説『Build 2015』ニコ生独占放送を開催します。題して、『池澤あやかと語る!Build 2015 生中継 by 週アス』。Build 2015の模様を東京・品川の特設スタジオより生中継する予定です。

 豪華ゲスト陣は、タイトルにもあるとおり、開発者イベントの女神こと、ガチでギークな女優・池澤あやかさん。
そのほか、マイクロソフトのエバンジェリストの砂金 信一郎さん、高橋 忍さんといった、キャラ立ち抜群のITギークなタレントにもご出演いただきつつ、ガチで解説をしていこうという番組です。そのほか、現役の開発者ゲストは後ほど発表予定。

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※ 複数応募は無効となる場合があります
※ 当選者の方には、5月下旬までにツイッターのDMでご案内させていただきます。DM送信のため、@weeklyasciiアカウントのフォローを忘れないようにお願い致します
※ 賞品の発送は日本国内に限ります。配送は編集部から郵送します

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