Wargaming.netは4月25~26日に、オンラインタンクバトル『World of Tanks』(以下WoT)の世界大会決勝戦『Wargaming League Grand Final』をポーランドのワルシャワで開催。全6地域から集まった12チームが世界最強の座をかけて激突した。会場は入場待ちの観客の列がまったく切れないほどの大盛況。さらに会場の外にはホンモノの戦車が!
『Wargaming League Grand Final』の開催にあたって、プレスカンファレンスには同社CEOのビクター・キスリー氏が登壇。リーグをeSportsルールに移行した経緯などを語った。
Wargamingは'13年から'16年までにイベントや大会に26万ドルを費やして、プレイヤー人口の拡大を続けている。現在WoTは無料で楽しめる“Free to Play”から“Free to Win”というコンセプトに移行しており、eSportsルールの導入はその一貫だ。
続いてeSportsディレクターのモハメド氏がコンセプトを説明。今までWoTは単なるゲームだったが、Twitchでの動画配信によりWoTはテレビを視るようなエンターテインメントへと進化したと語った。Twitchは夏の1ヵ月に46.5万ユニークビューアーを達成し、視聴者層の76%は16~49歳。さらに68%のユーザーはテレビを視聴する時間が減ったとのこと。
目玉となるWargaming Leagueシステムに関しては、最短6ヵ月でブロンズから上部リーグのシルバーに上がれるラダーシステムを構築。上位のシルバーではコミュニティーの強化やスポンサーを見つける手助けも提供。最上位のゴールドでは、チーム単位でサラリー(給料)を提供。これらのサラリーはWargamingが供出する。サラリーは各地域ごとに合計750Kドル(約8900万円)。ゴールドに昇格するとサラリーにより生活が安定することに加えて、チーム強化にお金をかけることが可能だ。
世界大会決勝はビクターCEOのおなじみの掛け声「レッツ・バトル!」でスタート。なお、試合の結果や対戦ルールなどは世界大会の詳細は公式サイトで確認できる。eSportsルールは7対7で攻守を入れ替えつつ戦う。1試合7分と短いため、ダイナミックな動きが求められるためか、ほとんどのチームが軽戦車『T-54 lightweight』を選択。一部チームはSPGや重戦車の『IS-3』を投入していた。
昨年の優勝チーム、ロシアチームNAVI(NATOS VINCERE)にインタビューできたのでお届け! Dmitry"de1uxe"Repinさんはチームリーダー兼マネージャーだ。
Q:前回の優勝チームとして、今回の優勝への自信は?
A:今回はeSportsルールで、前回とルールが異なるため何とも言えませんが、皆さんと同じスタート地点なので楽しみにしています。メンバーの一人がビザの関係で参加できなかったため、昨年よりは厳しくなるとは思いますね。
Q:1日の練習時間は?
A:1日8時間練習しています。チームはロシア+ウクライナの混成です。以前はゲームをいっしょにプレーする練習だけでしたが、1年ほど前からはジムに通ったり自転車に乗ったりとフィジカル面も重視するようになりました。
Q:前回大会と比べてグランプリのeSportsルールはどうですか?
A:新しいルールのほうがよいと思います。なぜなら攻めたり守ったりと目的が明確だからです。とてもいいルールですね。eSportsは成長段階のジャンルですが、我々はこのスポーツを通してさまざまな国に行ったり、数多くのイベントに参加できました。eSportsの一部となり、成長していきたいですね。
Q:チームメンバーは7名のみとのことですかが、サブメンバーや二軍は?
A:7名で困ったことがないですね。困ることがあるんですか?(笑)
■関連サイト
・Wargaming League Grand Final
・ニコニコ生放送(大会1日目)
・ニコニコ生放送(大会2日目)
・ウェブ番組『ぶりたん!』
(C)Wargaming.net
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