みなさん、おはようございます。アプリマーケティング研究所、週アスPLUS出張所です。この連載では、気になったアプリ関連のニュースなどを紹介していきたいと思います。今回は、とある海外ブログの「Tinder」の課金システムについての考察が興味深かったので紹介したいと思います。
「Tinder」は、海外の出会い系アプリです。日本では似たジャンルだと「ペアーズ」や「Omiai」などが有名ですが、出会い系とはいえカジュアルな雰囲気が特徴です。
海外の出会い系アプリ「Tinder」。 |
「Tinder」に課金すると、「1回見逃してしまった異性」をもう一度見ることができたり、広告が削除できたりするのですが、この課金プランがちょっと特殊なのです。
簡単にいうと「年齢によって有料プランの料金が変わる」というシステムで、30歳未満は月額1200円(9.99ドル)、30歳以上は2400円(19.99ドル)となっています。
ここからが本題ですが、米国ボストンにある「Priceintelligently」という価格最適化サービスを提供している会社が、このTinderの価格体型についてのブログを書いていました。米国のTinderユーザー数百人に、実際に「Tinderにどのくらいの料金なら払ってもいいか?」を調査した結果を紹介します。
■年齢別データ
まず18歳~29歳のグループは「月8.44~10.36ドルなら払ってもいい」という結果になりました。だいたい月額1000円前後ですね。
年齢別データ(18〜29歳)。 |
次に30歳以上のグループにては、「25ドルくらいなら払ってもいい」という人が多い結果になりました。だいたいだいたい月額3000円前後ですね。
年齢別データ(30歳以上)。 |
■性別で分けたデータ
ひと言でいうと「男性の方が高い料金を払ってもつかいたいと考えている」という結果になりました。18〜29歳のグループでは、男性は月10.43ドル、女性は月9.32ドル払ってもいいと考えていて(男性のほうが11.9%大きい数字)、30歳以上のグループでは、男性は月27.12ドル、女性は月18.34ドル払ってもいい(男性のほうが47.9%も大きい数字)と考えているそうです。
性別で分けたデータ。 |
ということで、調査してわかった「払ってもいい金額」とTinderの設定した「料金体系」がほぼ一致しているという結果になりました。
つまり、Tinderは適当に値付けをしていたわけではなくて、年齢によって「このくらい払ってもいいと思っている」という金額で、うまく値付けしていたようだという話でした。
しかもこの課金プランですが、地域(国)によっても料金が変わるようです。おそらく所得の高い国には高く、そうでない国には低く設定しているのだと思います。
価格設定に関する非常に興味深い内容でした、気になった方は英語ではありますが原文のほうも読んでみてください。
関連サイト
Tinder
Price Intelligently
■関連サイト
アプリマーケティング研究所
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