PCの内蔵HDDは容量がいくらあっても困ることはない。最近では、4K動画など大容量のコンテンツを扱う機会も増えてきているので、HDDの容量不足も顕著となりつつある。とはいえ、PCのドライブベイには限りがあるので、際限なく増設するわけにもいかない。そこでオススメなのが、昨今話題となっている5TB以上の大容量HDD。
なかでもウエスタンデジタル製『WD50EZRX』は1台で5TBの大容量を実現し、同クラスではかなり低価格で購入できることもあって常に高い人気を誇る。省電力、低発熱、低騒音が特徴のWD Greenシリーズの製品だ。
↑ウエスタンデジタルの人気HDD『WD Green』シリーズの5TBモデル、WD50EZRX。 |
↑今回入手したのは『WD50EZRX/EWN(FFP)』は、Amazonのみで販売される簡易パッケージ「フラストレーション・フリー・パッケージ」モデル。Amazon価格は2万2414円(4月17日時点)で、現状5TB HDDでは特価を除けば最安クラスの製品だ。 |
↑3.5インチHDDで、接続インターフェースはSATA3(6Gbps)。 |
WD50EZRXは、WD Greenシリーズとして初めて容量1.2TBのプラッター(HDD内の円盤部品)を採用している。プラッター容量が増えたことによって、HDD1台あたりの容量を増やせるだけでなく、データ転送速度も高まっている。4TB以下の製品ではデータ転送速度が毎秒135~150MBだが、WD50EZRX/EWN(FFP)では毎秒170MB。ベンチマークテストで検証してみても、順次読み出しは毎秒170MB前後を記録し、スペック通りの速度が確認できた。
WD Greenシリーズは内蔵ディスクの回転速度が抑えることで(回転速度は非公開)、省電力、低発熱、低騒音を実現している。ディスク回転速度が毎分7200回転以上の高速HDDでは、データ転送速度が毎秒200MBを超えるものもあり、そちらと比較すると速度は劣る。それでも、毎秒170MBもあれば、少なくとも“対HDD”で考えれば、速度に大きな不満を感じることはないだろう。特に最近では、システムやアプリは高速なSSDにインストールし、HDDにはデータのみを保存するという人が増えており、そういう用途であればほとんど気にならないはずだ。
↑CrystakDiskMarkの結果。1.2TBの大容量プラッターの採用でアクセス速度が高速。 |
↑データサイズを4000MBに設定した場合の結果。こちらも十分に速い。 |
PCに搭載するHDDの台数を節約できるというメリットは思いのほか大きい。「5TB HDDだし、当たり前じゃん」と言われればそれまでだが、例えば、筆者のPCは現在、1TBのHDDが3台と2TBのHDDが1台と計4台のHDDを搭載しているが、それと同じ容量をこれ1台でまかなえる。長年HDDを買い足してきたユーザーほど、そのメリットは実感できるはずだ。
4台のHDDをこれに交換するだけで、ドライブベイの節約はもちろん、全領域をひとつのドライブとして活用できることによる利便性の向上、発熱や消費電力の低減、騒音の低減など様々な利点がある。特筆すべきはその静音性で、ベンチマークテスト中の頻繁なディスクアクセス時でも動作音はほとんど気にならず、非常に静かだった。
↑筆者のPCに入っている4台のHDD(写真左)と同じ容量を、これ1台(写真右)でまかなえる。 |
また、3年間の保証が付いているという点にも注目したい。HDDはメーカー保証期間が1年間の製品が大半を占めるが、WD50EZRX/EWN(FFP)は2年間保証に加えて、1年間の延長保証が追加された3年間の保証を実現している。なお、この長期保証はAmazon限定パッケージのみの特徴だ。以前に比べてHDDの信頼性は向上しており、故障率も低下しているが、ディスクやヘッドなど稼働部がある以上、故障とは無縁ではない。そう考えると、この長期保証は大きな魅力となるはずだ。
↑メーカー保証は、2年+延長1年の合計3年間。長期間の保証が受けられるのは嬉しい。 |
いまだ容量単価は2TBや3TBの製品のほうが安いが、こういった保証などのさまざまなメリットや今後の拡張を考えると今5TB HDDを選ぶという選択は全然アリだろう。
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【Amazon.co.jp限定】WD 内蔵HDD Gre...
22,414円
■関連サイト
WD Green製品情報ページ
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