“ホテル”と検索すると、ホテルの広告ばかりになるのは誰もが経験したことがあるだろう。これは、Googleがあなたの検索キーワードを分析しているからだ。ほかにもいろいろな履歴から性別や年齢、興味のあるジャンルまで“類推”して、パーソナリティーをつくりあげている。Googleをはじめウェブサービスはあなたの検索履歴などの個人情報を利用してサービスを展開している。その利便性を享受するか、それとも……。ただ何を利用しているかは知っていて損じゃない。
■利用履歴から“あなた”を分析
Googleがあなたをどう分析しているかは、広告設定から確認することができる。以下のGoogleサイトのURLへログインし、広告設定を表示しよう。そこであなたの推定プロフィールが表示される。
単純にこれは広告表示の最適化のためにパーソナルデータを利用しているだけで、もちろん悪用しているものではない。これをテクノロジーがおもしろいと思うか、少し気持ち悪いと思ってしまうか、あなたはどっちだろうか?
さらに“興味・関心”で編集を選択すると、あなたの好むジャンルがずらっと表示される“インスタントカテゴリー”を確認できる。ここに表示したのは編集部ガチ鈴木のGoogleアカウントのサンプルだ。
趣味のアニメ、マンガ、ゲームはもちろん、仕事でよく検索するウェブ、PC、ベンチャーキャピタルなどしっかりとわかられている。でもちょっと意外なのは婦人服、メルカリで嫁の服を売るのに品名調べていたのもしっかり反映。横浜は、住んでいる場所だけど最近、横浜マラソン出場でよく調べていたことからだろう。あとスマホゲームの攻略wikiをよく見ていることまでバレている……。対策としては広告設定の“オプトアウト設定”にある2ヵ所の項目を“オプトアウト”にすることで、広告に反映されなくなる。
■位置情報はここまで細かく取られている
続いては趣味や関心などより、もっとドキッとしてしまうものがある。スマートフォンでもっとも注意したいのはGPSを使った位置情報だ。たとえばAndroidのGPSがオンであれば位置情報を“ロケーション履歴”としてグーグルが記録している。1分単位で位置を追跡しており、“どこにいたか”、“どうやって移動したか”がすべて保存されている。万が一Googleアカウントが乗っ取られたら、あなたの行動が筒抜けになるため慎重に管理する必要がある。
Androidスマートフォンでのロケーション履歴は以下のURLから確認できる。その日に行った場所から移動ルート、移動距離、滞在時間までを詳細に記録している。
ロケーション履歴は1日ごとに記録されている。その場所にいた正確な時間まで記録している。思い出づくりには便利だが……。そのままではあなたのライフスタイルが筒抜けになるので、必要ないと思ったら日付ごと、もしくは全履歴を削除することはできる。
ほかにもiPhone写真のジオタグ、個人情報を活用しまくりの“Google Now”など使う分には便利でおもしろいが、知らないところで記録されていると、ちょっと気持ち悪いと思ってしまうかもしれない、ネットサービスの裏側の技術を、『週刊アスキー4/28号 No1025(4月14日発売)』掲載の特集『Google、Facebookはすべて知っている ネット個人情報の裏側』で紹介している。便利なサービスともし漏えいしてしまったら危険というのは紙一重。ここでしっかりと情報を確認してほしい。
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