みなさん、おはようございます。アプリマーケティング研究所、週アスPLUS出張所です。この連載では、気になったアプリ関連のニュース等を紹介していきたいと思います。今回は「My Stocks Portfolio and Widget」という株のアプリの開発者さんが公開した、「GooglePlayにアプリをだして8ヶ月間で効果があったこと、なかったこと」を紹介します。
「My Stocks Portfolio and Widget」は、投資家の人が株の情報をキャッチするためのアプリ。ビジネスモデルとしては無料+アプリ内課金です。開発者の方は、アメリカのシアトルに住む個人開発者で、これがはじめてつくったアプリなんだとか。
■ダウンロード数
まず、以下にてダウンロード数のグラフをお借りして説明します。ダウンロード数については、緩やかではありますが、順調に伸び続けていることがわかります。印がついているところはアップデートした日だそうです。
トータルダウンロード数 |
デイリーダウンロード数 |
そして、ここからはアクティブユーザー数について。現在は3500アクティブインストール(実質、端末にインストールしているユーザー数)があって、DAU(デイリーのアクティブユーザー)は1500人いるそうです。
デイリーのアクティブユーザー |
※へこんで谷になっているところは土日。株のアプリなので、土日はあまり使われないわけですね。
■ASO(アプリストアの検索対策について)
ASOについてわりと力を入れて取り組んだらしく、効果があったことが書いてあったので、まとめてみます。
・「ダウンロード数」が伸びてくると「キーワードランキング」も上昇。(現在「株 ポートフォリオ」で2位)
・「Google Keyword Tool」(Webの検索回数を調べられるツール)をキーワード探しに活用した
・競争率の高いワード(「株」など)ではなく、ニッチキーワード(「株 ポートフォリオ」など)を狙った
ひとつ、興味深かったのはこれ。↓
「アプリの説明文でキーワードを調整しすぎないほうがいい。グーグルはスパムかもしれないアプリにフラグを付けている」
つまり、アプリの説明文に「関係ないキーワード」とかを入れて、ダウンロード数を稼ごうとする人がよくいるのですが、そういうのは、不自然にいじりまくっていると、目をつけられるよと(このあたりの自動パトロールは、ウェブの検索エンジンでも実施していることなので、アプリストアでやっていても不思議ではない)。
そして、「収益がどのくらい上がったのか?」は、残念ながら書いていなかったのですが、ほかにも「広告を10万円ほど出稿してみた結果」なども、データつきで語られています(収益については、3500人の端末にしか入っていないと考えると、せいぜい月に数万円くらいでしょうか)。
なお、このブログでは最後に「また1年後くらいに、アプリのデータを公開します!」と書いてあるので、興味のある方はまたのぞいてみるといいかと思います。
関連サイト
Mike Liu's Blog
■関連サイト
アプリマーケティング研究所
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