週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

池澤あやかの自由研究:初めてのハッカソン“Open Hack Day Japan 3”に参加しました!

2015年03月14日 14時00分更新

 恐れ多くも、ハッカソンには審査員としてよく呼ばれるのですが、実はいままで自分では参加したことがなかった池澤です。一度は参加者としてハッカソンにチャレンジしてみたいと思っていたのですが、やっと念願がかないました!

 今回参加したのは『Open Hack Day Japan 3』というハッカソン。81チーム、325名のエンジニアとデザイナーが参加し、24時間で自由に開発するYahoo! JAPAN主催のイベントです。

 今回一緒にハッカソンに参加したチームメンバーは、くらさん、岡パイさん、Shigaさんの3人です。くらさんとは以前仕事でご一緒したことがあり、そのご縁で私もチームに参加させてもらいました!

池澤あやかの自由研究
チームメンバーは岡パイさん(右上)、くらさん(左上)、Shigaさん(右下)。

 事前の打ち合わせでは作りたい作品のイメージができていました。ざっくり言うと、銭湯の男湯と女湯でコミュニケーションしちゃう革新的なデバイスです。今流行の“IoT”ですよ!

 頭にタオル型デバイスを載せ、男の人が頭を動かすと、男湯から女湯に信号が送られて、女の人の頭に載っているタオルに内蔵されているLEDがぴかぴかと光り、「Yu!」と音が鳴ります。

 これまで銭湯での男女間コミュニケーションを阻んでいた高い壁を乗り越え、「Yu!」を送り合って、男湯と女湯でコミュニケーションします。題して「Remix Yu!」です。

池澤あやかの自由研究
想定されるしくみはこんな感じです。

 とにかく24時間ぶっ通しで開発していきます!

池澤あやかの自由研究
(編集部注)池澤さん、髪の毛をボサボサにしてがんばってますw

 ちゃんと動くかテスト。これが意外にキビシイ!!

池澤あやかの自由研究

 プレゼンテーションの様子です。実は、その模様はすでに記事になっていました。

池澤あやかの自由研究

 そして24時間ぶっ通しの開発で作ることができたモノがこれです!  お風呂で、しかも頭に載せて使うデバイスとしては、予想以上にでっかくなってしまいました(笑)。

hack4
頭の上に載せるにはちょっと大きいかな?

 タオルの中身は、EdisonとArduinoのほかバッテリーなどです。それぞれの基板に給電するため、バッテリーが2個に……。

池澤あやかの自由研究

 Edisonで通信を、Arduinoでセンサリング&出力(加速度センサで急な動きを取得したり、NeoPixels=テープLED を光らせたり)、PCで「Yu!」の音声を出力と、予想以上に複雑なしくみになりました。

 男湯の人がヘドバンすると、女湯の人が頭にのせているタオルが光ります。ちなみに、蛙男紹介のキャラクター“吉田君”の声で「Yu!」と言います。いいかんじに頭を振りあうと「Yu!」をリミックスすることができて、楽しいデバイスです!

 実際の動作デモの様子を動画でどうぞ!

 最初Arduinoで開発していて、それをEdisonのArduinoボードに移植したのですが、なんと“EdisonのArduinoボードではNeoPixelsのライブラリが使えない(泣)”ということが判明。急遽、Arduino × Edisonにしなくてはいけなくなって、みんなでつらい思いをしました(号泣)。

 NeoPixelsをEdisonから直接いじりたいときは、FadeCandyという部品を挟むといい感じに動作するらしいです。私はちょうどこの、加速度センサーで急な動きを取得して、NeoPixelsをいい感じに光らせるArduinoのコードと電子工作部分を担当したので、ここが一番つらかったです。

池澤あやかの自由研究

 チームメイトのみなさんにもつらかったところ聞いてみると、くらさんは「ArduinoとEdison Arduinoボードの仕様がちょこちょこ違うところがあって、バグ修正が大変だった」とのこと。

 Shigaさんは「はじめてのEdisonがつらかった。あと慣れない言語(node.js)つらかった。Edisonから音が出なかったので、ありもののICでアンプ自作したけど音割れに悩まされて不採用になった」と、短期間での開発の難しさを挙げていました。

 逆に楽しかったことも聞いています。岡パイさんは「ハードにしてもnode.jsにしても通常業務では使わないので、新しいことに挑戦できて楽しかった!」と私と同じように楽しめたみたい。

池澤あやかの自由研究

 私たちチームは、協賛賞のインテル賞とDLE賞を狙いにいったのですが、競争率がめちゃめちゃ高く、負け戦となってしまいました。ちなみにこの2つの賞の審査基準は、インテル賞が“Intel Edisonの『小さい』x『つながる』x『高性能』を生かしプロジェクトを完成させてくれること”で、DLE賞は“「秘密結社 鷹の爪」のキャラクター・世界観を生かしつつ、テクノロジーとエンタテインメントを融合させたもの”でした。

 賞は獲れなかったものの、はじめてのハッカソンにして、デモでもきちんと動くものを作ることができたので私としては満足です!! 発表会では、24時間で作ったとは思えない作品がたくさん発表されていました。私ももっともっと技術がんばらないとなぁと思わされました。

 参加したみなさんお疲れ様でした! そしてチームメイトのお三方、ありがとうございました!!

 女優の池澤あやかさんは慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)卒の才媛で、プログラミングができる特技を生かして独自の立ち位置で大活躍中! 特に好きな言語であるRuby界では女神と呼ばれています。

■関連リンク
「池澤あやかのギーク道」公式Facebook
池澤あやかさん公式ブログ
池澤あやかさん公式Twitter

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります