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用意するのは紙とペンと発光ダイオード、USBメモリーっぽい電子機器。紙にペンで線を引き、線の先にダイオードをつける。ツイッターでハッシュタグ付きのツイートがあったと電子機器が察知するとLEDがチカチカ光る。「ツイートPOP」の出来上がりだ。
魔法のようなペンは東大ベンチャーAgIC(エージック)が開発している、銀ナノインクが入って紙に電子回路を描けるペン「イレーサブル・サーキット・マーカー」。電子機器はソニーモバイルが開発中の「メッシュ」(MESH)だ。MESHは現在クラウドファンディングのIndieGoGoで出資者を募集中。
MESHはセンサーやライト、カメラのようにスマートフォンについている最新の電子部品を電子ブロック状にした電子機器。MESHタグと呼ばれるブロック同士を組み合わせることで、たとえば「冷蔵庫のドアを開けるたびに中身を撮影するカメラ」などが作れる。基本セットは119ドルから、今年5月に出荷予定。
AgICのイレーサブル・サーキット・マーカーも現在クラウドファンディングのKickstarterで開発資金を募集中。マーカーが手に入るのは25ドルの出資から、今年3月に出荷予定。NTTドコモが昨年末に公開していた広告「光るポスター」に使われていた技術を、専用の写真光沢紙を使って自分でも試せる。
最初に書いたツイートPOPは、MESHがインターネットからツイッターの情報を持ってきて、イレーサブル・サーキット・マーカーで引いた線に電気を通してLEDを点灯させた、というわけ。紙が電子回路になり、USBメモリーのような電子機器がスイッチになる。これが日本の最先端技術だ。
ソニーが挑戦した新製品と、東大ベンチャーが挑戦した新技術、2つを組み合わせて何が作れるかは自分次第。マーカーの資金募集は残り時間が少ないので気になった方は急いで!
■関連サイト
AgIC
イレーサブル・サーキット・マーカー
メッシュ
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