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Android TVでテレビはどう変わる?UI/UXを動画でチェック:CES2015

2015年01月10日 16時30分更新

 ラスベガスで開催されたCES2015では、“モダンOS搭載テレビ”、“スマートテレビ”がひとつのキーワードとなっています。

 各社がさまざまなモダンOSを採用していますが、なかでも日本のソニーとシャープが採用し、スマホやタブレットなどでお馴染みのOS“Android”(テレビ搭載時の名称は“Android TV”)の搭載のものは、早い時期から日本でも登場しそうな気配があります。そこで、CES2015会場の実機からAndroid TVの機能をチェックしてみましょう。

●ホーム画面から各機能にアクセス、操作はリモコンかアプリ

Android TV

 スマホやタブレットと同じくすべての出発点。上段から入力機器(Input)、アプリ(Apps)、ゲーム(Games)、設定(Settings)とカテゴリーにまとめられており、各コンテンツがカード状に表示され横に整列しています。

 これらは手元のリモコンもしくは専用アプリ『Android TV Remote Control』(記事作成時、Android4.0以上に対応)を使って、フリックもしくは十字キーを押すことで操作可能です。

スマートテレビの現状
↑Android TV搭載BRAVIAに付属するソニーのリモコン。
Android TV
↑リモートアプリを入れたNexus9。

●テレビ番組もネット動画もシームレスに再生できる

Android TV

 会場ではイメージ映像もしくはアプリの遷移しか試せませんでしたが、テレビ番組やコンテンツを視聴しているときもフリック操作などは健在。視聴中にタッチパッドを上下にフリックすると放送中のテレビ番組やAndroid TVにインストールされた各アプリ、ホームネットワーク上の再生可能コンテンツなどがカード状に表示されます。たとえば、テレビ番組視聴後にすぐにYouTubeなどのインターネット動画の再生画面に切り替えられるというわけです。

●音声入力でコンテンツやネット情報を検索

Android TV

 スマホやタブレットはもちろんですが、リモコンにもマイクが搭載されています。作品名や役者、監督の名前を検索すればGoogle Playなどで購入もしくはレンタルできる関連作品を表示してくれます。さらに、PCやスマホでできるGoogle検索と同じ機能をもっているので、天気情報などをテレビに最適化した形で教えてくれたり、ウェブ検索を実行できます。デモでは英語のみでしたが、Android TVの設定を変えれば日本語も利用できるとのことでした。

●アプリやゲームを追加できる

Android TV

 Google PlayからAndroid TVにアプリを追加することで、さまざまな動画チャンネルやコンテンツを追加でき、当然ゲームも遊べます。Bluetooth接続のコントローラーを複数接続すれば対戦ゲームも容易です。現地では3Dのレーシングゲームなどをプレイできましたが、ロードなどの時間が若干遅かったような気がしましたが、プレイ時はとくに違和感はありませんでした。

●スマホやタブレットの画面をキャストできる

Android TV

 スマホ内のコンテンツや画面、Chromeブラウザーのタブをテレビに映せる“Google Cast”に対応しています。カンタンに言えば“Chromecast”の機能を内蔵している”といった具合です。そもそもAndroid TV自体でYouTube動画などは見られますが、使い慣れたスマホやタブレットでYouTube検索してTVに飛ばして視聴する、または画面を共有して、家族や友人と旅行の計画を立てたり……などといった使い方ができます(スマホ・タブレットの画面のキャストは端末側の対応も必要)。

●STBをつなげれば既存のテレビでも使える

Android TV
↑Android TV搭載の丸型STB『Nexus Player』。

 “テレビを買い換えないと、Android TVが使えない”というのはコスト的な意味で導入の敷居が高くなりがちですが、STB(セットトップボックス)型の端末をつなげることで同様の機能はほぼ利用できます。現在はGoogle純正の『Nexus Player』(ASUS製、日本未発売)などが発表されているので、今後各メーカーから発売されれば手軽にAndroid TVの環境を構築可能だと言えますね。

 以上、ざっくりとOSとしてのAndroid TVの特徴をまとめてお送りしました。現状のところ、各メーカーごとのソフトウェアとしての機能差はほぼなさそうで、製品の違いは液晶の質や表示技術の差などになってきそうです。とにかくネット動画を大画面で観るには非常に快適なものといえます。「YouTubeなどはよく見るけれど、テレビはほとんど観ない」という人も一考する価値はあると思いますよ。

●関連サイト
Google Android TV紹介ページ

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