東芝米国法人はCES2015の併設イベント“Digital Experience”において、Core Mプロセッサー搭載2in1クラムシェル『PORTEGE Z20t ULTRABOOK』を展示しました。東芝初のコアM搭載機ということで、早速触ってみました。
スペックは、ディスプレーが12.5インチフルHD(1920×1080ドット)解像度液晶。会場にあった実機はCPUが『Core M-5Y71』(1.2GHz、最大1.4GHz)、メモリーは8GB、OSはWindows8.1 Proとなっていました。
タブレットとキーボードは取り外し可能で、液晶部をタブレット単体として使ったり、プレゼンの時などはひっくりかえしてからキーボードに装着するなど、さまざまな使い方が可能です。なお、キーボード部にもバッテリーを内蔵しており、タブレットのみの使用時は最大9.1時間、キーボード接続時は最大17.4時間駆動とかなり長時間使えそうです。
↑キーボードを取り外した状態。 |
↑対面する相手に画面を見せるときなどは、このように変形。 |
また、PORTEGE Z20tには日本で発売中の『dynabook KIRA L93』と同様に内蔵のスタイラスペンが1本、付属(内蔵不可)でワコムと共同開発したデジタイザーペンが1本、合計2本のペンがついています。インターフェースもUSB3.0×2、HDMI出力、VGA出力、有線LAN(いずれもキーボード装着時に利用可能)が用意されていることから、画面出力などの多い、ビジネス層を狙った製品であることがわかります。
↑ワコム製のデジタイザーペン。 |
↑スタイラスペンはタブレット部の左下に収納できる。 |
↑キーボード装着時、右側面。 |
↑キーボード装着時、左側面。 |
↑キーボード中央には青色のアキュポイントが搭載されています。 |
実際に操作してみると、画面の切り替わりなどに若干のひっかかりなどは覚えますが、ソフトの基本動作は快適。本機はコアM搭載にも関わらずそれなりの厚さがあり、さらに有線LANやVGAポートにより背面に出っ張りがあってデザイン的には少し気になりますが、ビジネス用途であることを考えると、見た目より機能性が重視された結果だと言えます。
価格は1399ドル(約16万8000円)で来週米国にて販売予定としています。気になる日本での展開について、現地担当者に確認したところ「現在決まっていることはない。ただ、今までもdynabookとして日本で展開してきているので、検討中なのではないか」と話していました。
CES2015ではASUSの『Transformer Book T300Chi』やレノボの『YOGA 3 11』など、コアM搭載PCが続々と登場しています。どの製品もファン要らずの省電力性を生かした自由な形状がウリとなっているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
●関連サイト
dynabook.com
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