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4GBメモリー搭載ZenFone2を実機レビュー カメラ特化型スマホやコアM搭載薄型2in1も正式発表:CES2015

2015年01月06日 10時00分更新

 ASUSは米国ラスベガスで開催中の家電ショー“CES2015”にあわせて実施したプレス向けイベントで新型スマホ『ZenFone 2』と『ZenFone Zoom』、薄型2in1ノートPC“Transformer Book Chi”シリーズ3機種を発表しました。

ASUS Press Event
↑新型ZenFoneは定常進化の『ZenFone 2』とカメラに特化した『ZenFone Zoom』の2種類(写真はどちらもZenFone 2)。
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↑Transformer Book Chiは3種類のサイズが新たに発表された(T300 ChiのみCOMPUTEXで公開済み)。
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↑イベントの司会進行はASUSのジョニー・シー会長が行ないました。

●2世代目ZenFoneはどちらもカメラを大幅に強化

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 日本でZenFoneが発売されたのは2014年10月28日のことでまだまだ最近と言った具合ですが、グローバルでは数種類のサイズで少し前から販売されていました。今まで5インチの『ZenFone5』など、“ZenFone+画面サイズ”という名称ルールでしたが、今回はシリーズ一新と言うことで、5.5インチながらも『ZenFone2』という名称になりました。

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↑同じ5.5インチのiPhone6 Plusと比べてみたところ。
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↑背面にはカメラとデュアルLEDフラッシュ、音量ボタンを備えます。ちなみに側面にはボタン類はありません。
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↑上側面には電源ボタンとイヤホンジャックがあります。従来のZenFone同様、非防水。

 ディスプレーは5.5インチフルHD(1080×1920ドット、403dpi)と、ZenFone5(5インチ、720×1280ドット)より大型&高精細化。CPUは64ビット対応インテル製Atom Z3560(もしくはZ3580)を搭載。さらにOSはAndroid5.0、メモリーは同社いわく世界初搭載となる4GB。まさに64ビット環境をフルに活用できるスマホと言えます。

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↑ディスプレーは高解像度になったので、文字がよりキレイに表示されます。ちなみに、日本語ローカルは標準で搭載。一部日本語化できていない機能はありましたが、特に問題ないレベル。
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↑Android5.0搭載。各アプリもマテリアルデザインを意識したものに更新されています。

 また、同社のAndroid製品に採用されているZen UIも進化。デザインを一新したほか、ホーム画面のキセカエ機能や片手操作用UI、ロック解除時のジェスチャー起動/モード切替などを備えます。

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↑ホームボタンをダブルタップすると、画面が小さく表示され片手操作がラクに。
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↑“Theme”アプリから壁紙や各種UIの色を一括で変えられます。

 ZenFone2では、カメラ性能も大幅に向上。背面はF値2.0の明るいレンズで1300万画素。“Backlight(HDR)Mode”(逆光モード)など、厳しい撮影環境でもキレイな写真が撮影でき、背面フラッシュは2色のLEDが実装されており、フラッシュ点灯時でもよりリアルな肌の色を再現できるようになりました。

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↑静止画では13M(4096×3072ドット)まで記録可能。ISO感度設定は標準では自動になっていますが、最大800まで手動で固定できます。
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↑発表会では他メーカーのハイエンド機種と比較し、逆光下では最もキレイにHDR合成ができるとアピール。

 カメラが進化という意味では、同時に発表されたZenFone Zoomはさらに強力。5.5インチフルHD解像度液晶、Android5.0、背面は1300万画素のセンサーなどZenFone2と共通な部分は多いですが、“3倍光学ズームに対応した世界最薄スマホ”とうたっており、動画の手ブレ補正、レーザーを使ったオートフォーカス、最短5センチまでよれるマクロ撮影が可能です。

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↑ZenFone Zoom。プレスが触れる実機はありませんでした。
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↑ZenFone Zoomで紙幣を撮影した様子。紙の質感までしっかり撮影できています。
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↑撮影時は背面のセンサーからレーザーを照射。より高速なオートフォーカスを実現します。

 気になる価格と発売時期ですが、ZenFone2が199ドル(約2万4000円)で3月発売予定。ZenFone Zoomが399ドル(約4万8000円)で2015年第2四半期に登場予定としています。現地担当者に日本での展開をたずねたところ、「日本ではSIMフリー版およびキャリア版どちらについても検討中で確定した情報はない」とのこと。ZenFone2はデュアルSIMモデルであることが明らかになっていますが、日本で展開される場合はシングルSIMなど、若干の仕様変更があるかもしれません。

●薄型2in1 PCは3種類のサイズで展開

 一方、COMPUTEX2014で概要を公開した“Transformer Book Chi”も正式に発表。12.5インチの『Transformer Book T300 Chi』のWQHD解像度モデルが799ドル(約9万6000円)、フルHD解像度モデルが699ドル(約8万4000円)。10.1インチWUXGA解像度の『Transformer Book T100 Chi』が399ドル(約4万8000円)。そして、8.9インチWXGA解像度の『Transformer Book T90 Chi』が299ドル(約3万6000円)からとなっています。現地担当者によると日本での発売も予定しており、時期は2015年第1四半期ごろとしています。

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↑Trasformer Book T300 Chi。
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↑付属のキーボードはBluetooth接続で取り外し可能。

 なお、T300 Chiは10ワット未満の省電力設計のインテル製CPU『Core M-5Y71(1.2GHz)』もしくは『Core-M 5Y10(0.8GHz)』を採用し、Bluetoothキーボードなしの単体の状態で約720グラム、厚さ7.6ミリを実現しています。

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↑WQHD版のT300 Chiのシステム構成。この実機ではCore M-5Y71(1.2GHz、最大1.4GHz)が搭載されていました。
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↑10.1インチのT100 Chi。本体厚さは7.2ミリで、こちらはAtomプロセッサーを採用します。
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↑8.9インチのT90 Chi。本体厚さは7.5ミリ。Atom採用で、ストレージが32GBと64GBの2種類のモデルがあります。

 今回も“最新の技術をより早く”や“ユーザーに満足感を提供する”といった同社らしい特徴を備えた製品ラインアップとなっていました。Trasformer Book Chiはしばらくすれば日本で登場するようですが、ZenFone2とZenFone Zoomのほうも格安SIMやSIMフリースマホのアツい今、ぜひ積極的に展開してほしいと思います。

●関連サイト
ASUS 該当プレスリリース(英文)

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