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auが冬の戦場コミケに出陣 人間WiFiエリア対策の舞台裏

2014年12月28日 15時00分更新

 12月28日から30日まで開催される冬の祭典『コミックマーケット87』。auは例年通り移動基地局車と人間WiFiによる電波対策を実施します。コミケは国内でも有数の莫大な来場者数のイベントですが、そのため会場付近の通信回線状況は非常にシビア。各キャリアともLTEトラフィックのオフロード(待避)対策としてWiFi部隊を投入しています。

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↑auの電波対策部隊の朝はとても早い。6:45分に集合してコミケの待機列対策に向かう。なお、人間WiFi部隊への参加は志願による応募制とのこと。
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↑人間WiFiのバッグ。これを背負って1日中電波対策に奔走します。
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↑いざ出陣。開場までは開場待ちの行列付近の対策に廻り、開場後は入場待ちおよび物販行列をカバーする。

 auはコミックマーケット83から開場での電波対策を実施しています。これには、ユーザーといっしょにコミケを楽しみ、auを身近に感じてもらうことで認知度を高めるコマーシャルな面と、過酷な電波状況の解析結果を端末や基地局の開発に生かすという実利面があります。また、これらの実証データは大規模災害時など回線状況が非常にシビアな状況への対策の開発にも生かされています。

 疑問に感じたのが「人間WiFiはどうやって回線の混雑に対処しているか」ということ。開場に均等に人間WiFiを配置しても、ひとつのWiFiに収容できるユーザー数は限られます。

 そこで活躍するのが通称『ドラゴンレーダー』。KDDI Labs謹製のこのツールで周囲の無線LAN接続者数を計測しながら、回線が厳しい場所に随時移動して対策しているとのこと。さらに電波対策を指揮するコントローラーが、人間WiFiのお互いの位置をコントロール。

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↑auの秘密兵器『ドラゴンレーダー』。

 今回から新施策として、au傘下のワイヤ・アンド・ワイヤレスが海外からの参加者先着1000名に対して無償のWiFi接続チケットを配布します。なお、このチケットはコミケ会場を含む全国20万ヵ所以上で利用可能です。

 コミケでの電波対策といえばやはり作品とのコラボ。auは今回『デュラララ!!』とのコラボでコミケに参戦。

 『デュラララ!!』仕様のラッピング移動基地局車は、側面に描かれたセルティが持つ端末の位置にある液晶ディスプレーには、作品の名セリフが表示される凝った仕様。さらに『デュラララ!!』キャラクターに扮したコスプレ人間WiFi部隊が電波対策に参加します。

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 ひとむかし前は、あまりの携帯のつながらなさにトランシーバーを持ち込むことが友人との唯一の連絡手段とまで言われたコミケ。西館4階・企業ブース「323」のアニメパスブースでデュラララ!!×アニメパスコラボの限定デザイングッズがゲットできますので、お立ち寄りをお忘れなく。また、会場入り済みもしくは明日以降コミケに参加される方は、ぜひWiFiをオンにしてくださいね。会場で奮闘する人間WiFi部隊への暖かい声援もぜひ!

(12月28日16:00更新)記事、ツイートリンクを一部追記しました。

(C)2014 成田良悟/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/池袋ダラーズ

■関連サイト
『デュラララ!!×2 × アニメパス』キャンペーン特設ページ
au電波対策特設ページ

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